世界のタブレット出荷台数
iPhone Mania が、「世界のタブレット出荷台数、前年同期比で 2四半期連続の減少~ IDC調べ」という記事を載せている。調査会社 IDC の報告によると、2015年第1四半期のタブレット及び 2-in-1 ノート PCの出荷台数は、前年同期比で 5.9%減の4,710万台となり、前年同期比で 2四半期連続の減少を記録したらしい。
トップシェアを占めているのは相変わらず Apple の iPad で、出荷台数は前年同期比 22.9%減の 1,260万台ながら、市場シェアは 26.8%と、首位を堅持した。面白いのは、自社の iPhone6/6 Plus と Mac 製品の成功のおかげで、iPad 人気が低下しているという、皮肉な結果になっていると分析されていることである。
確かに私も、使用頻度が圧倒的に高いのは iPhone で、次が MacBook である。iPad はペーパーレス会議や出張中の PC 代わり、そしてたまに深々とソファに座って WOWOW on demand のサッカーや格闘技を見るためのものになってしまっている。iPhone と MacBook は「なくなったら致命的に困るアイテム」だが、iPad はそこまで切実ではない。
とはいえホームユーザーなら、MacBook よりも iPad を 1枚(「1台」 というより 「1枚」 の方が実感なので)持つ方がずっと現実的だろう。業務で PC を使うわけではないユーザーには、iPhone と iPad の併用をオススメする。しかも iPad は回線付きはいらない。家庭では Wifi でインターネットに接続し、外出先では iPhone のテザリング機能を使う。それで十分だと思う。
現実に、私の妻はそれですっかり満足している。仕事で Excel を使いまくるわけでもなく、Word で長文を作成するわけでもない。メールとインターネットができれば、ニーズはほぼ達成され、あとは写真と音楽の管理をするだけなら、「PC は難しい」と死ぬまでストレスを感じ続けるよりも、ルンルンで iPad を使う方がずっと幸せというものだ。
ただ、タブレットのユーザーは概してヘビーユーザーではないから、新型が出るたびに買い換えるなんてことはほとんどしない。壊れるまで使い続けるということも多いだろう。そうなると、一度行きわたってしまったら、出荷台数は頭打ちになって当然だ。
iPad の伸びが止まっているのと対照的に、Windows 8 や Surface Pro などのいわゆる "2 in 1" 機種は、「市場が小さいながらも確実に成長している」とレポートされている。これなんかは、「まだ普及が一巡していないから」と言うほかないと、私は思っている。
ニーズは、「オフィスでも出張先でも同じように使いたい」 という層向けだろうが、確かにそんな大きな市場じゃない。私ぐらいのヘビーユーザーでも、出張先では iPad で足りるんだから、2 in 1 がどうしても必要というのは、旅先でも Excel のプログラムを組んだり、Word で長い論文を書いたりするほどの人なんだろう。
それほどのヘビーなニーズがなかったら、PC と タブレットは使い分ける方が現実的だと思うがなあ。どうしても旅先で長文を書きたかったら、外付けキーボードを買い足すという手もあるし。
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コメント
還暦の母親が、Windows マシンで Windows Update や Adobe Update が出るたびにどうすればいいのか質問されていたのです。
何度 Update していいって言っても質問…。
そんな母親が iPad にして、質問が減るなあと喜んでいたのですが、iOs のアップデートの度に質問が…。
ライトユーザーで Safari ぐらいしか使ってないことはわかっているので、通知が来たらアップデートしていいよって言ってるのに、やはり質問…。
どうしたものか…(*゚ー゚*)
投稿: ひろゆき王子 | 2015年5月 3日 22:39
ひろゆき王子 さん:
きっと、聞いてみたいだけですから、答えてあげてください (^o^)
投稿: tak | 2015年5月 4日 12:35