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2015年5月30日

今度は小笠原近海で巨大地震だと

仕事で朝から水戸方面に出かけていて、車を運転して夜の 9時前に帰宅すると、その 30分ぐらい前に地震があったという。しかも、小笠原近海の海底深くを震源とするマグニチュード 8.5 の巨大地震だという。震源があまりにも深いので、それほどの巨大地震でも津波にはならないというのだ。

地震発生時は運転していたので、揺れにはまったく気付かなかったし、周囲に変わった様子があるとも思われなかった。まあ、中規模地震が頻発する茨城では、震度 4 ぐらいでは誰も慌てないから、全然気付かなかったのも道理である。

それにしても、25日に埼玉県北部を震源とする地震で、茨城県南部で震度 5弱の揺れを観測し、昨日は口之永良部島が噴火、そして今日は小笠原近海の巨大地震と、こんなにも続いてしまうと、日本近辺の地殻はよほど不安定な状況になっているのではないかと心配になる。いつ東南海地震だのなんだのが起こっても、不思議じゃない。

小学校 6年の時(東京オリンピックが開催された年)、新潟地震を経験して、本当に命の危険を感じた。その頃言われていたのは、日本では一つの地域は約 60年周期で大地震に襲われる傾向があるということである。それを聞いて、子供の頃の私は安心したのだった。当時 12歳だったから、もう一生大地震に遭うことはないと思ったのである。

思えば、今は昔の物語である。当時の常識からすると、人間は 70歳を過ぎたら寿命が尽きると思われていた。さらに、生まれた土地で一生暮らすのが当たり前という時代だった。まさか、他の土地に移り住んで別の大地震に遭ってしまうとか、人生 80年が当たり前になって、一生のうちに何度も大地震に遭う可能性が高くなるなんて、想像も付かなかったのである。

今は昔といえば、50年前の「震度 5」(当時は震度 5 に「強」と「弱」の区別はなかった)は、建物が今にも倒壊しそうなほどに揺れ、本当に命の危険を感じた。今は震度 5強でも、建物が倒れるほどの危険は感じない。それだけ、建築物の耐震性が高まっているのだろう。

昔の建物だったら、4年前の東日本大震災の揺れには耐えられなかっただろうと思う。地震国日本の地震対策は、その意味では確実に進歩している。

 

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