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2015/05/20

オッサンは、平成の歌が歌えない

Slashdot に「米調査、最新ヒット曲を聴かなくなるのは 30代半ば」という記事がある。多くの人が、30代半ばを過ぎると最新のヒット曲に追いついていこうとしなくなるのだそうだ。確かに自分自身に照らし合わせてもそんなところがある。

マイケル・ジャクソンのヒット曲で振り返ると、それが如実にわかる。 "Thriller"(私が 30歳の時)まではノリノリで行けたが、"Bad"(35歳の時)でやや苦しくなり始め、"Black Or White"(39歳の時)となると、「そんな曲がヒットしてるらしいね」と思う程度だった。それ以後は、単なる「歴史の延長」と化してしまった感がある。

こうした傾向が如実になる要因としては、ここしばらくの音楽が、思いっきり「ガキっぽい曲」の方向に振れてしまっているからだという見方もある。まあ、最近のヒット曲らしいのがラジオから流れてきても、「オジサンには関係ないもんね」というようなのばかりという気もするから、それもあるかもしれない。

「団塊の世代」より年上の世代にとっては、最近の曲はリズム感が違いすぎて全然馴染めないということもあるらしい。しかし私なんか、リズムは「なんでも来い」だが、最近の音楽はやっぱり「ま、テキトーにやったら?」という感じがしてしまうのだよね。単なるリズム感の話ではないと思う。

単に「ガキっぽい歌になった」とか「リズムに付いていけない」とかいう問題ではないようなのだ。例えば私の年代の同級会で同じ年の仲間が集まり、二次会でカラオケなんかに繰り出した場合、平成になってからの歌が出てくることなんかまずない。思いっきり「昭和の歌」のオンパレードになる。

昭和 27年生まれは、平成元年には既に 36〜37歳になっていた。ということは元号の変わり目の頃を機に、まさに「30代半ば」を越えてしまい、そのために昭和期のヒット曲は見事にカバーしながら、平成の歌にはまったく馴染んでいないのだ。ここで紹介した説の典型的な生き証人になれる世代である。

何しろ、これは米国での調査の結果というのだからおもしろい。日本だけの話じゃないのだ。米国でこれを紹介した記事のタイトルをみると、'“Music was better back then”: When do we stop keeping up with popular music?' (「昔の曲はよかった」: ポップスに付いていくのをやめるのはいつ?) とか "Do we stop caring about popular music in our 30s?" (30代で流行の音楽を気にしなくなる?) など、「いずこも同じ」感覚が醸し出されてしまう。

思うに、これは音楽だけの話じゃない。ファッションにおいても同様の傾向があると、私は思っている。人は大体、自分が 30代頃までに主流だったファッション傾向を、いつまでも引きずりがちだ。

団塊の世代は今でも VAN ファッションが最高だと思っているフシがあるし、我々の世代はヒッピー・ムーブメントの影響で、Tシャツにジーンズが一番と思っている。そしてそれ以降は、あの DC ファッションと呼ばれた黒っぽい時代になり。それから下は ボディコンとか、コムサがユニフォームみたいになった時代もあって、各年代がそれぞれ今でも引きずっている。

人の感覚で「これがカッコいい」と思う対象が固定化するのは、どうやら 30代頃までのことという気がするのである。煙草に関しても 30代半ばまでに「喫煙はカッコ悪い」とい意識付けが行われないと、年取って体に赤信号が灯るまで、「どうしても煙草が止められない」なんてことになっていると思う。

 

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