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2015年6月17日

気付いてみれば iPhone は高性能な 「ルーペ」 でもあった

還暦を過ぎても、まあ、元気は元気で、最近はどこに行くにも自転車にまたがり、かなりのスピードで突っ走っている。しかし目だけは真っ正直に老眼が進んでしまって、小さな字が読みにくくてしょうがなくなった。渡された名刺にあるメルアドや電話番号などが判別しにくい。

とくになんとかディレクターとか、プランナーとか、デザイナーとか、カタカナ文字の職業の人ほど、名刺の文字は小さい方がオシャレと思っている傾向があるようで、オジサンとしては本当に困る。「お前らだって、年取ったら『名刺の文字は大きい方がありがたい』と思うようになるぞ!」と言ってやりたいが、まあ、それも無粋なのでじっと堪えている。

名刺をもらって、そいつにメールを送らなければならない時など、まるで針穴に糸を通す時のような顔をして、細かい字を必死に読み取る。自宅のデスクには最近、常にルーペを備えているが、外出時まで持っているわけじゃないから、一苦労だ。端から見たら、何を百面相しているのかと思われるだろう。

ところが最近、とても簡単で有効な解決策を発見した。iPhone のカメラで名刺を撮影し、画面上で拡大して読むのである。気付いてみれば当たり前のことだが、ちょっとした盲点だった。ここでは人の名刺を使うのもなんだから、新聞紙面を拡大している画像を載せてみよう。

Img_2821

小さな文字も、写真に撮り、表示画面で二本指を使って拡大してみれば、十分に読める大きさの文字になる。さらに言えば写真に撮る必要もない。シャッターを押さず、そのまま iPhone を移動させれば、新聞のように大きなものもリアルタイムで読み進める。まさにデジタル・ルーペである。

これまでは「iPhone はコピー機やスキャナー代わりになる」と言って、紙の書類を真上から撮影していた。「コピーを取ってなくて、これ 1枚しかないので、差し上げられないんです」 なんて言われても、「別にいいですよ、写真で頂いて帰ります」と、パシャリと取ってしまえば、案外コピーよりもきれいな画像データになる。

これなんかは A4 ぐらいの紙を、iPhone の画面に縮小してゲットするという発想だった。つまり、持ち運びの負担を減らすために、iPhone を使って大きなものを小さくしていたのである。しかし 「ルーペ代わりに iPhone を使う」 というのは、その逆の発想だ。「小さいものを写し、大きくして見る」 のである。

これで、これからは小さな文字を読むのに困らないで済む。

 

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コメント

最近の家電量販店の広告。
あいぽんのカメラ機能を使用して、内容確認しております。

老眼はまだ出ておりませんが、通称「目痛(めいた)チラシ」にも有効です。

投稿: 乙痴庵 | 2015年6月18日 09:29

乙痴庵 さん:

「目痛(めいた)チラシ」 ね。なるほど、ありますね。
応用範囲が広そう。

投稿: tak | 2015年6月18日 22:40

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