エルニーニョではあるらしいが
1か月ちょっと前に「どうやら本当にエルニーニョらしい」というタイトルの記事の最後の行で、「ここまできたら、どうやら『冷夏』は覚悟した方がよさそうだ。情熱的な夏物語は、来年以後に待とう」と書いている。この時点では常識通りに、梅雨明けは遅く、冷夏の傾向になると思っていたのである。
ところが実際には、梅雨明けは日本各地でばらつきがあって、沖縄・奄美地方ではものすごく早かったが、その他は関東甲信越や東海でほんのちょっと早く、その他はちょっと遅めとなっている。全体としてみれば、とりたてて遅いってわけじゃない。
それになにしろ、暑い。この暑さは確実に昨夏以上だ。少なくとも「冷夏」なんかじゃない。ただ、やたらと雨が多い。もっと言えば、雨の多いところではいつも以上に多い。続けざまに来ている台風が軒並み「雨台風」で、かなりの大雨をもたらしている。
つまり、「冷夏」では全然ないが、大雨傾向は確実にある。エルニーニョの特徴の半分は満たしている。このまま暑い日が続いたら、エルニーニョらしさの帳尻を合わせるために、雨の方が頑張ってしまうんじゃないかと心配だ。
で、ニュースによると今回のエルニーニョ現象は、冬に向かって強まりそうな気配なんだそうだ。冬までエルニーニョだと、暖冬になりやすいと言われている。夏が暑くて冬が暖冬なんてことになると、日本の平均気温はかなり上がってしまう。
はてさて、今後の天気は一体どうなるんだろう。
| 固定リンク
「自然・環境」カテゴリの記事
- 世界平均気温、今年は過去最高となるのが確実らしい(2023.12.06)
- 「グリーンウォッシング」による化石賞というお話(2023.12.05)
- 東京って「クマの生息している首都」なんだそうだ(2023.12.03)
- 「大富豪と CO2 増加」そして「資本主義と人口減少」(2023.11.22)
- 千葉県にはクマがいないことについて(2023.11.13)
コメント
この記事は本日付予定稿としていたのですが、不手際で 25日に 2本目の記事としてアップされていたものです。改めて日付を修正させていただきました。失礼しました。
投稿: tak | 2015年7月27日 20:08