安保法制論議なんて、今は止めとけ
何度か安保法制論議について書いた。今の内閣が通そうとしているのは、集団的自衛権というものをしっかりと認めた上での安全保障体制を構築するというものである。
そしてこの点に関する私の書き方は、もしかして安倍内閣を支持しているように受け取られてしまっているかもしれないと、ちょっと不安になってきたのである。それで、改めてそうじゃないということを強調しておきたいと思うのだ。
これに関しては急に言い出しているわけじゃない。ほぼ 1年前の「集団的自衛権問題について、うっとうしいけど、ちょっとだけ」という記事でも書いているように、私は「こんな大きな憲法解釈の変更を一内閣が決めるべきじゃないだろう」という理由で反対しているのだ。
ただ私は、今回の安保法制論議について、民主党などの態度について度々批判している。やれ「徴兵制に直結する」という妄言とか、共産党の単なる言葉尻に噛みつくだけの姿勢とか(参照)は、まともな安保体制の論議につながらない、単にヒステリックなものである。私としては自分の姿勢がそんなのと一緒と思われたくないので、しっかりと一線を画しているつもりなのである。
ただ、「単にヒステリックなだけ」という点では、安倍首相の取り巻き連も似たようなものだ。例の若手「勉強会」における 「沖縄の新聞を潰せ」だの「マスコミを懲らしめるために広告を出さない」だの、飲み屋のオヤジたちの政治談義と変わらない話が出てくるようでは、ちょっとお話にならない。
この右側の連中ともしっかりと一線を画してしまうと、「そんな話、今は止めとけ」としか言えないのである。端で聞いてるだけで情けなくなってしまう。どちらももう少し大人になるまで、議論はペンディングしておく方がいいという気がするのである。
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