明日という日はきっと来る
「日は昇り、日は沈む」 というフレーズは、とにかくあちこちで目にする。なんとなくそれっぽい雰囲気があって、つい言ってみたくなるんだろう。しかし私は若い頃、こんな短いフレーズで時の流れを表現する気には到底なれなかった。
そんなに暇人でもなかったのに、1日の長さをもてあましていた。日が暮れて眠りにつくまで、やたらと長かった。ましてや 1年というスパンでものを考えたりすると、気が遠くなった。
それが今や、1年がものすごく短い。6月が終わり、1年の半ばが過ぎたと思ったら、もそのう 7月も中旬にさしかかっている。そして夏というのはもっとも短く感じられる季節だから、うかうかしているとあっという間に秋になるだろう。そしてそうこうしているうちに冬になって、来年がくる。
というわけで、近頃私はようやくそれほどの違和感もなく、「日は昇り、日は沈む」と言えるようになった。しかし、本当にしっくりと言うことができるのは、順序を逆にした 「日は沈み、日は昇る」 というフレーズである。
要するに私はまだ、明日という日を信じているようなのである。「明日という日は、きっと来る」 と疑いもなく思っているのだ。そのことに気付いて、自分でもちょっと驚いている。
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コメント
明日はきっと…。
台風が来る。(いや、間違いない。)
東海地方は、「今夜中に、家の周りなど飛ばされそうな物など、片付けてください。」とのことでした。(夕方のニュースで言われても…)
40代中盤ですが、1年の移ろいが早く感じられるようになってまいりました。
この1年は、週単位で「うっ、もう金曜日かぁ…。」などと自身の動きの緩慢さを再認識しています。
投稿: 乙痴庵 | 2015年7月15日 18:54
乙痴庵さん:
還暦過ぎると、1年が 1日より短いです ^^;)
それにしても、明日は台風ですね。
暴風雨をついてクルマを運転して出張ということになりそうです。
投稿: tak | 2015年7月15日 21:54