「善人」の上に「馬鹿」が付いてしまうと
フツーの人間の言動が「政治的過ぎる」というのは、ものすごく嫌らしい感じがしてしまうものだが、政治家の言動で「政治的な配慮がなさ過ぎ」というのは、これはもう「迷惑千万」ということになる。
こう言えば、もうおわかりだろう。元首相の鳩山由紀夫氏のことである。本日の記事は、これで「はい、おしまい」ということでもいい。しかしそれではあまりにも呆気ないので、余計な話になってしまうかもしれないが、もう少しだけ付け加えてみよう。
鳩山氏は「善人過ぎる」のかもしれない。「人としてかくあるべし」と心の底から思ってしまうと、つい正直に、後先を考えずにその通りに行動してしまう。そして自らの「善良さ、誠実さ」にほだされてしまう。政治家が、しかも元首相がこんな風だと、周り中がたまげてしまう。
ということは、「善人」が政治家なんかやっちゃいけないということになりかねないが、ある意味、それは正解かもしれない。ごく稀に鳩山氏のようなナイーブな善人が政治家なんかやってしまうと、こんなことになる。
よく「正直」の上に「馬鹿」がついてしまうと、かえってろくなことにならないというのだが、「善人」の場合も上に「馬鹿」が付くほどの域に達してしまうと、かなりはた迷惑なことになってしまう。
政治家でさえなかったら、つまり市井のオッサンなら、「あの人、ホントにいい人」で済むだろうが、それでもやっぱり、ちょっと付き合いづらいかもしれない。
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コメント
「リップサービス」だとか、「オマケ的な配慮」なら、なるほど政治屋のしたたかな言動と捉えることができます。
しかしながら、あの「跪く」は「迎合」にしか映りませんでした。
「(元首相が)余計なことを…」言葉にならない脱力感に苛まれた方も、多分にいらっしゃるかと。
投稿: 乙痴庵 | 2015年8月17日 14:02
乙痴庵 さん:
オバマ大統領が天皇陛下と握手した時に深々と頭を下げただけで、彼の国では「やりすぎ」と言われました。
「土下座」は政治的配慮なさ過ぎですね。
投稿: tak | 2015年8月20日 17:38
ご無沙汰しております。相変わらずメールは仮入力で失礼致します。次回あたりに普通にやり取りできるメールを取得致します。
鳩山氏ってお家柄もよい坊っちゃんで、しかも東大卒なんですよねえ。
研究職とかに、なぜお就きになれなかったのかなあ。平成の政治家七不思議にランクインしそうです。
投稿: 黄緑たぬき | 2015年8月23日 15:35
黄緑たぬき さん:
本当に、政治家以外の、しかもできるだけ世間の垢にまみれない仕事を選べばよかったのにと思いますね。
投稿: tak | 2015年8月23日 20:11