ヒッチハイク・ロボットとイージー・ライダー
カナダとドイツでヒッチハイクに成功してきたヒッチハイク・ロボット、"hitchBot" が、米国で東海岸のマサチューセッツから西海岸のサンフランシスコを目指す旅を始めたとたん、東海岸から離れてさえいないフィラデルフィアで、無残にも何者かによってぶっ壊されてしまったと報じられている(参照)。
このニュースを読んで私は、あのアメリカン・二ユーシネマの記念碑的作品、『イージー・ライダー』を思い出してしまったよ。イージーライダーでは、アメリカの理想を探しに出かけた、ピーター・フォンダ演じるキャプテン・アメリカと相棒のビリー(デニス・ホッパー)、そして途中から加わった酔いどれ弁護士、ジョージ(ジャック・ニコルソン)が、旅の途中で夜討ちに遭いボコボコにされ、ジョージは死んでしまう。
さらに旅を続けた二人は、ハイウェイでトラックに乗った農夫にライフルで撃たれ、惨殺される。イージーライダーの 3人が殺されたのは、当時のカウンター・カルチャーへの反感の強かった南部のど真ん中だが、今回の hitchBot がぶっ壊されたのは、南部にさしかかる前のフィラデルフィアだったという。なんと米国独立宣言の書かれたお膝元での惨劇だったわけだ。
フィラデルフィアは、映画「フラッシュダンス」の舞台となった街で、1980年代に私も行ったことがある。当時から案外治安の悪いところだと聞いていたが、まさか今でもヒッチハイクをするロボットがやられてしまうほどとは思わなかった。
このヒッチハイク・プロジェクトの目的は、ロボットに遭遇した人々がどのような行動を取るのかを調査することだったという。つまりロボット研究ではなく、人間研究が目的だった。ということは、「米国人はロボットに対する暴力性が高い」というデータが得られてしまったわけだ。
何だかんだと言っても、米国はやはりコワいところがある。
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