最近はエアコンを使っている
我が家では 2011年の東日本大震災以来、極力エアコンを使わないことにしてきた。実際、震災後 2年間はまったくエアコンを使わなかった。真夏の猛暑日は窓の外に直射日光よけの遮光スクリーンをかけて、開け放した窓から風を取り入れ、真冬の夜中はダウンパーカを着て仕事をしていた。
「原発を稼働させなければ電力が足りない」という主張に対抗して、「電力使わなきゃいいんだろ、使わなきゃ!」と、暑さ寒さに耐えていたのである。実際、耐えれば耐えられるものだった。
しかし 2013年からは、ごく控えめにエアコンを使用するようになった。この年の夏が記録的な猛暑だったことと、こちらも還暦を過ぎて、あまり暑さを我慢しすぎると体調を崩してしまいそうだったためである。昨年は 2013年ほどの猛暑ではなかったこともあり、まったく使わなかったわけではないが、極力控えめに使用していた。
そして今年である。7月下旬から、エルニーニョなんて本当か? というぐらいの猛烈な暑さが続いている。さすがに還暦を 3年も過ぎた身としては、省エネ運転ではあるが、あまり我慢せずにエアコンを使うことにした。何しろ、この春から我が家の屋根には太陽光発電パネルが載っているので、「俺んちで作った電気を、俺んちで使うんだ。文句あるか!」ってなもんである。
日が沈んでからは自前の発電はゼロになるが、電力ピークを過ぎているので、「原発を稼働させないと、電力消費をまかなえない」なんてことを言い出されずに済む。それで、夜になっても極々控えめにエアコンを作動させて仕事している。日が暮れると気温が下がっただけ相対的に湿度が上がるので、下手すると日中より暑く感じてしまうためだ。
とまあ、この夏はこれまでと比べるとエアコンの使用頻度が高くなっているが、それでもトータルにみれば、我が家の電力消費は自前の発電量を下回っている。ということは、売電価格は東京電力から買う場合の価格を上回っているので、金額的にも結構な黒字である。光熱費に相当する支出は、ローンの返済を含めても以前より少ない。だから条件さえ許せば、太陽光発電はエコであり、さらに経済的でもあると、オススメしている。
ただ、私としては売電価格が買う場合の価格と同じでも文句は言わないつもりである。経済的な問題よりも、電力ピークと言われる時間帯でも、原発なんか稼働させなくても十分まかなえるという体制にもっていくために、少しでも貢献しているのが嬉しいと思っているのである。
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コメント
Tak さん、「極力エアコンを使わない」と仰っていたので、
この異常な暑さの中、どうされているのかと、心配していたんです。
ソーラー発電の導入、よかったですね。
我家は、各部屋、エアコン設定温度29度では冷えすぎくらいで、
30度とか31度にしてしております。
台所で出た水は、洗剤が入っている水以外は、すべてバケツに取り置いて、
屋上やベランダの植木にドバーッと撒いております。
一面に苔を育てているベランダもあり、満杯のバケツを下げて階段を上るのは少々つらい時もありますが、
運動だと言い聞かせて頑張っております。
この暑さ、異常ですよね。 でもこれが常態になってしまうのですかね?
投稿: さくら | 2015年8月 2日 19:56
さくら さん:
ご心配をおかけして、恐縮でした ^^;)
さすがにこの夏は、エアコンなしでは体に堪えます。とくに PC に向かって仕事をしていると、さながらパネルヒーターを目の前に置いているようなものですから、大変です (冬はいいのですがね)
さくらさんのエコ努力も、立派なものですね。
私も最近は、太陽光発電、自転車活用、省エネ車導入の 三本柱でがんばってます。
投稿: tak | 2015年8月 2日 21:44