Windows 10 の展開が始まっているようだが
私は Windows 8 などという「気持ち悪い OS」を使うのが嫌さに、昨年初めに Mac に鞍替えした。とはいえ、Mac ユーザーになった根本的な理由は 「Windows 8 が嫌だから」 というネガティブなものではなく、元々 「自分は Mac ユーザーであるべきだ」 と思っていたのに、20年前につい大勢に流されて Windows マシンを買ってしまったという思いがあるので、「あるべき姿に戻った」という意識の方が強い。
そんなわけで、Windows 10 という OS の展開が始まって、それは Windows 8 のおかしなところをかなり修正してくれているという情報が耳に入ってきても、もうほとんど興味がない。市場の反応も、あまり大きくない。
とはいえ私としては、Windows ユーザーのままでいる人たちに「Windows 10 は無料らしいから、早くアップデートした方がいいよ」と進めている。自分自身が Windows ユーザーに戻ろうなんてことは全然考えていないが、Windows 8 でストレスまみれになっている人には、早いうちに少しは楽になってもらいたいのである。
客観的な見方をすると、Microsoft は Windows 8 という 「チョー出来損ない」 の OS で大迷走をする必要があったのだろう。あれで大失敗したおかげで、自らの立場が既に「市場の盟主」なんかではないと、嫌でも認識せざるを得なくなったのだと思う。それで、今回の Windows 10 を 「最後の Windows」 などと称して、「サポート期限」なしという展開を取るに至ったとみるのが自然だ。
ただ、「サポート期限なし」とはいえ、無償でマイナーチェンジを繰り返していくということなのだろうから、基本的には今の iOS や Mac OS と同じようなものである。別段画期的な手法というわけではない。
本来ならば、Windows XP ぐらいでそういうことにしておけば、ここまで深手を負うこともなかったのではないかと思う。自分で自分の身を傷つけておいて、ようやく延命策にたどり着いたようなものだ。
この間、Windows XP で調子よく動いていたデータベースがおかしくなったり、アプリケーションソフトが使えなくなったりという弊害が起きて、Microsoft に対する信頼性は確実に傷ついた。
結果的には、Windows XP で市場全体を支配していた頃の状態と比較すれば、ちょっと影響力を低下させ、基本的な収益体勢を再構築しなければならない状態に、自分を追い込んでしまったという形になった。要するに、「余計なこと」をしてしまったおかげで、しばらくの迷走を余儀なくされてしまったわけである。
というわけで、私としては Windows 路線からさっさと退却して、Mac ユーザーになっておいて正解だったと、改めて思っている。
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