民主党が一昔前の社会党になってしまった件
一昨日の記事で 「自民党が右翼バネを発揮すればするほど、民主党が自動的に左翼バネを発揮して、昔の社会党のポジションに自ら身を落とす」と書いた時は、「もしかしたら、ちょっと言い過ぎかな?」とも思ったが、「民主、共産と野党選挙協力を協議へ 安保関連法廃止に向け」という日本経済新聞の記事を読んで、「いや、ちっとも言い過ぎじゃなかった」と、自分の直観に確信をもった。
岡田代表は「選挙区で競合を避けるのは重要だが、政策をどうするかなど、さまざまな議論をしないといけない」と語っているという。共産党と政策協定なんか結ぶようだと、余計な左翼バネにますます拍車がかかる。6年前の総選挙で民主党が大勝した時だって、有権者は共産党と共闘するなんてことに期待したわけではまったくないのに。
私としても一時はリベラル保守としての民主党に淡い期待をもったのだが、それはもう幻想だったと思うことにした。あれよあれよという間に、言うことなすことすべて一昔前の日本社会党の面影を彷彿させるようになり、ということは、日本共産党の方が何をやらせても一枚上手ということになる。
民主党の歴史的使命は早くも終わってしまったのかもしれない。ただ、私としては民主党のいう「安保法案廃止」に反対しているわけでは決してなくて、むしろ賛成の立場であることを確認しておきたい。既に何度か書いたことだが、念のため。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- オリンピック開催を巡る二階幹事長の雰囲気発言(2021.04.15)
- テレワークが定着しない日本の「飲み会メンタリティ」(2021.04.07)
- ワープロソフトを統一しても、根本的問題は消えない(2021.03.30)
- コンテナの手配がつかず、コーヒー豆不足という悪夢(2021.03.27)
- 「小林秀雄/国民の智慧」と「麻生太郎/政治家の劣化」(2021.03.24)
コメント