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2015年9月22日

常総市の災害ボランティアに行ってきた

今日は、常総市の水害復旧のボランティアに行ってきた。シルバーウィーク期間中は、明日までボランティアが募集されている(参照)ので、時間と情熱のある方は行ってみていただきたい。まだまだいくらでも人手が必要とされている現場がある。

私は今日は結構キツい現場に入った。すっかり泥水に浸かってしまった倉庫で、売り物にならなくなった製品を、処分のために仕分けして運び出すという作業だ。広い倉庫一杯、泥水をたっぷり吸った段ボール箱の中から、ぐじゃぐじゃになった品物を取り出すだけでも、結構な筋肉労働で、全員泥だらけになっての作業だった。

還暦を過ぎた身としては、「私、ちょっと他の現場に行かせてもらいます」なんて言ってもいいぐらいのところだったが、こうした現場を見ると俄然ファイトが湧いてしまうのが、私の悪いクセである。何も考えずに飛び込んでしまった。

倉庫の社員の方々は途方に暮れた面持ちで、作業の手順についても「もう、皆さんにお任せします」なんて言うしかないほど憔悴している。現場に入った時は我々としても「こりゃ、3〜4日かかりそうだな」と思ったが、実際に始めてみると人間の力というのは大したもので、人海戦術で今日中に 7〜8割は片付いてしまった。

社員だけで後片付けをやったとしたら、1週間や 2週間では終わらないだろう。あちこちから集まった人間が、寄ってたかって協力し合うというのは、なかなか大きな力になるのだと実感した。

ボランティアセンターに戻って手足を洗い、消毒してから専用のバスに乗り合わせて帰ってきたが、泥だらけになった服には異様な臭いがこびりついていた。さっそく念入りに洗濯して乾かしている。

こうして一銭にもならない仕事に、自分で交通費を払って出向き、くたくたに疲れて帰るわけだが、これがなかなか充実感がある。人の役に立つということには、金銭に変えられない喜びというものがある。いい経験をさせてもらって、こちらこそお礼を言いたいぐらいというのが、正直な実感である。

 

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コメント

お疲れ様でした。
体調はいかがですか?

以前(1997年)ナホトカ号の重油流出事故で福井県三国町(現あわら市)に災害ボランティアに行ったのを思い出しました。

東尋坊の海が重油まみれになっていて、油臭い中、柄杓とバケツリレーでドラム缶に重油を詰めていきました。
雨合羽もゴム手も油まみれで即、廃棄する様な状況だったです。

あの時、見知らぬ人たちと一心同体になった気分で、やはり何とも言えぬ充実感を覚えた記憶があります。人の力ってすごいですね。

今回、茨城に駆け付けられませんが、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

投稿: kaki | 2015年9月22日 23:26

kaki さん:

その時のニュース映像を覚えています。

ほんの少しずつでも重油を掬う人の力が着実に効果を発揮する様が感動的でした。
あの中にいらしたんですね。尊い力を発揮されたことを遅ればせながら賛嘆いたします。

私は、朝起きてみたら腰に軽い筋肉痛が来てました。作業の翌日に筋肉痛が出るのは、体が若返った証拠と思い、喜んでいます。

投稿: tak | 2015年9月23日 10:23

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