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2015年9月26日

水見舞いに行って来た

常総市の知り合いに、水見舞いに行って来た。土曜日なので会えると思ったのである。我が家からわずか 20km 足らずなので、自転車で行ってみることにした。20km という距離は微妙だ。クルマで行けば 30分もかからない「すぐ近く」と言ってもいいが、自転車だと 1時間近くかかり、「それなりの距離」である。

今回は自転車で行ってみて、その「微妙な距離感」が納得された。水害地域は、「すぐ近く」ではあるけれど、我が家からはやっぱり距離がある。それだけに、水に浸かってしまった地域の人のフラストレーションは、直接にはわからない。

それでも、我が家も 30年前の水害では床下浸水の被害に遭い、家族で高台の中学校に避難した経験があるので、まったくわからないわけではない。知人の家の近くまで行くと、公園の植え込みに、私の腰の位置よりも高いところまで水が来たことを示す泥色の線が続いていた。これは相当の浸水である。

家を訪ねると、彼の家は床下浸水で済んだとのことだった。それは不幸中の幸いである。床下浸水と床上浸水では、天国と地獄ほどの差がある。床下浸水ならば、水が引いて避難先から戻れば、すぐに普通の暮らしが再開できる。しかし床上浸水だと、後始末に忙殺されることになる。

22日にボランティアに入った地域では、ほとんどの家が床上浸水となったため、悪臭を放つ断熱材を、わざわざ壁を壊して撤去するという作業に追われていた。それと比べれば、しばらくは湿気に悩まされるとはいえ、床下浸水の被害は軽い。

ただ、知人の家は農家なので、倉庫に保管してあるものが水に浸かってしまったらしい。その意味では、床下と床上の間ぐらいの被害と言ってもいいかもしれない。その後始末も、2週間ほど経ってようやく一段落したようだった。

彼の家族の話を聞いても、常総市の避難指示発令は相当遅かったらしい。逃げ出す頃にはかなり道路冠水がひどくなっており、堤防決壊でどっと水が出る前に逃げ出せたのだが、それでもかなり大慌てだったという。

それに関しては私の今月 12日の記事でも指摘したが、常総市は責任追及を免れることができないだろうと思う。

 

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