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2015年9月 6日

Twitter のアクティブユーザーが日本で異常なほど多いのは

ITmedia ニュースが "「日本人の Twitter 好きは“異常”」――Twitter、開発拠点を日本に新設 世界に活用法を提案" と伝えている。Twitter Japan は、「世界的にも“異常”なほどアクティブなユーザーが多い日本を重要な市場と捉えて」いるのだそうだ。このため、日本国内に開発拠点を開設し、ユーザーの動向に沿った新機能を加えていく方針らしい。

Twitter Japan は本国の社員から「どうして日本人はこんなに使うの?」と聞かれることもしばしばだという。これに関しては、「日本のユーザーは Twitter と生活が密着している」と答えているようだ。

同社の牧野友衛執行役員は、「情報発信だけでなく、電車の遅延や地震の発生など、自分の身に起こったことをすぐに投稿する生活への密着具合が日本人ユーザーの使い方の特徴。お店の前の行列に『なんだあれ?』と思った時に Twitter で検索するとすぐに分かるのは日本だけ」とコメントしれいる。

しかし、これでは満足な答えになっていない。「どうして日本人はこんなに Twitter を使うのか」という問いに、「日本のユーザーは Twitter と生活が密着しているから」  と答えてもナンセンスである。それは、元々の問いが、「どうして日本では Twitter と生活が密着しているのか?」という問いに他ならないからだ。質問の真意を繰り返しても、まともな答えにはならない。

これに関して私は、東日本大震災の 4日後に、「日本語/英語、そして Twitter/Facebook」という記事で、"Twitter の規定である 「140文字以内の tweet」というのは、英語でやるとものすごく短いのだ。「えっ、もう終わり?」という感じなのである" と書いている。

私はこの頃、東日本大震災の発生に呼応して、外国で "#prayforjapan" (日本のための祈り) というハッシュタグの tweet が数多く発信されていることを知り、彼らに感謝の tweet を英語で書いたりしていた。ところが、英語で 140文字以内の tweet をしようとすると、がっくりするほど短すぎるのである。日本語の 140文字は、結構使いでがあるというのにだ。

そこで私は次のように書いている。

全世界的に Facebook ユーザーが圧倒的に多くなっている中で、日本は Twitter が優勢という理由の一つに、この 「140文字のハンデ」 があると思う。英語の 140文字は、「ほんの一言二言」 でしかないが、日本語だとある程度の内容のことが言えてしまうのである。

Twitter が日本で「異常」なほどアクティブ・ユーザーが多いことの、大きな理由はここにあると思うのだ。英語では「半角で 140文字」という制約があるのに、日本語の全角でも、70文字とはならず、同様に 140文字なのである。これでは英語はハンデを背負っているようなものだ。

このため、日本語の tweet は、「俳句的精神」で、とても完結に短くまとめてしまおうとすることもできるし、逆に、漢字を使った簡潔な表現を駆使して、ある程度の内容のあることを言おうとしても、それが可能なのである。これは中国語でもできるかもしれないが、表音文字だけの韓国語では無理だろう。

Twetter の DM では既にこの文字数制限は撤廃されているようだが、tweet は相変わらず 140文字ということになっている。この状態での日本語/英語のハンデキャップ・マッチを解消するためには、単純に、アルファベットの tweet は 280文字まで認めるべきということになりそうだ。

しかしもしかしたら、それは諸刃の剣になるかもしれない、140文字という制約でこそ練られてきたきりっとした文化が、ちょっとダレてしまう可能性がある。その結果、逆に「おもしろくもなんともない」tweet が増えてしまって、スポイルされてしまうことになりかねない。

ただ、英語の tweet を 280文字までにするという試みは、リスクはあるがやってみる価値はあると思う。実際に Twitter がそうするかどうかは、知ったことじゃないが。

 

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