iPad の市場性について
業績が好調な Apple だが、iPhone がイケイケドンドンなのに比して、iPad が今イチ売れないらしい(参照)。既存モデルだけでなく、11月に発売開始される iPad Pro も低調なスタートになると予測されている(参照)。
私としても。最近は iPad を使う機会が減っている。ちょっと前までは、クルマを使わない出張では PC の代わりに iPad を持っていったものだが、最近は MacBook Pro を持ち歩くようになった。ただ、少々重いので、そのうち MacBook Air を買おうかなと思っている。
iPad を使う機会が減ったのは、どうしても込み入った仕事ができないからである。メールや SNS、ホテルの予約ぐらいなら、PC より手軽にできる強みがあるが、その程度のことなら、つい iPhone の方を使ってしまう。そして iPhone ではこなしきれない仕事は iPad ではなく、どうしても MacBook に頼ってしまうのである。
言い換えると、iPad でできることのほとんどは iPhone でもできてしまい、iPhone でできないことは 大抵 iPad でもできないので、MacBook でやるしかない。「iPhone の小さな画面ではやりにくいことが、iPad の画面でなら楽にこなせる」という程度のメリットでは、わざわざ iPad を持ち歩く理由になりにくい。
これが、iPad が売れない理由のうちの、iPad そのものによるものだ。しかしその他にも理由はある。それは、本来典型的な iPad ユーザーであるべき層のコンシューマーが、「iPad をバッチリ使いこなしてやろう」という意欲に欠けるのだ。既に iPad を持っている層は、2〜3年前のモデルで十分満足しているし、まだ持っていない層は、「是非欲しい!」と思っていないのである。
だから、iPad は買い換え需要があまり活発じゃないし、新規需要もそれほど旺盛じゃない。持つべき人は既に持っているし、新型に買い換えようというほどの積極的な使い方をしているわけでもないのである。iPad はもともと「中途半端な商品」であり、そこにこそ存在価値があるのだが、中途半端であるだけに、ヘビーな需要に結びつきにくいのだ。
今度売り出される iPad Pro は、中途半端から脱出してより業務的な仕事ができるような仕様になるらしいが、それでも、結局は iOS で動くのだから、大きな期待はできないだろう。それだったら、私なら MacBook Air を買おうと思う。値段だってそんなに変わらないし。
つまり、出張に持ち歩くのは iPhone と MacBook Air の二本立てということになると思う。そうなると、自宅で使うのは iMac になってしまうかもしれない。Windows マシンを使っていた頃は、デスクトップとモバイルの 2つのマシンの同期を取るのが面倒だったが、Mac なら Cloud でその問題が解決されているし。
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