もし「男性専用車両」ができたとしても
Yahoo!! ニュースに "男性専用車両、なぜないの? 女性専用は「82路線」、男性「ゼロ」の理由" という記事がある。この記事、見出しだけは結構興味を引くのに、中身は全然つまらない。記事の結論は、"鉄道会社側が「ニーズがないから」と判断しているのが理由" という、おもしろくもなんともないオチだ。
この「オチ」には、多少無理もある。というのは、必ずしも「ニースがない」というわけではないらしいのだ。記事中にも、「国交省にも男性専用車両を求める意見が年に数件寄せられているようですが」とある。どうしても絶対に痴漢に間違われたくないという男性が、男性専用車両に乗りたいのかもしれない。
しかし、男性を狙うホモセクシャルの痴漢だっているのである。私は美少年だった(?)学生時代に、山手線電車の中で男性専門らしいオッサンに妙に密着されて、「オッサン、やめろよな!」と、静かに、しかし「やめないと、次の駅で引きずり下ろしてボコボコにするよ!」という言外の意味を込めて囁いてあげたことがある。ああいうのって、確かに迷惑だ。
まあ、いずれにしても私は男性専用車両なんてものができたとしても、乗りたくはない。件の記事中でも「男性専用車両はむさ苦しくて、乗りたくない人が多いのでは」という鉄道会社広報担当者のコメントが紹介されているが、実際は「むさ苦しい」以上に「殺伐とする」ということになってしまうんだろう。
普段のラッシュアワーに乗り合わせても、周囲がたまたま男性ばかりだと、妙にトゲトゲしい雰囲気になり、実感としてストレスが高まる。やはり男だけで押し合いへし合いしていると、どうしても動物的闘争本能が刺激されてしまうらしい。
そんな中で急ブレーキなどで大きく揺れ、心ならずも隣にぶつかったりすることがある。車内のほとんど全員が隣の誰かにぶつかっているのだが、中にはそれを根に持って、揺れてもいないのにわざとらしくぶつかり返してくるという、妙な「報復手段」に出るやつがいる。あれ、こっちが短気だったら、確実に喧嘩になる。
しかしその中に女性がチラホラ混じっているだけで、殺伐とした雰囲気はかなり和らぐ。その結果としてストレスも軽減される。そんなものなのである。これは本能的なことだからしょうがない。そんなわけだから、男性専用車両なんてものが設けられたとしても、わざわざそれを選んで乗る男は少ないだろう。
気の弱い男だったら怖じ気づいてしまい、逆に避けることになるだろうし、そうなると結果的に、車内はマチョ密度が高くなって、下手すると毎日喧嘩沙汰になってしまうかもしれない。そんな中に飛び込むのは、真っ平ご免だよね。
ただ、女性専用車両でもどうやらその傾向があるらしいのだが、フツーの車両と比べると、かなり空いてしまうらしい。てことは、押し合いへし合い状態にはなりにくいということだ。もし、ほかの車両が満員状態なのに男性専用車両だけが余裕たっぷりだったとしたら、それなら乗ってもいいと思う。
しかし乗っているうちにだんだん混んできたら、すぐに隣の車両に移ることになるだろう。
| 固定リンク
「世間話」カテゴリの記事
- 「ふてほど」には、「ふてくされるにもほどがある」かも(2024.12.02)
- 「透析しないと死ぬ」は「透析しないと死ぬ」という意味(2024.11.26)
- 「スマホでカフェの場所取り」よりスゴい光景(2024.11.21)
- 寒空の下でひまわり満開という奇妙な光景(2024.11.20)
- 「同人誌」を本気でやると、大変なことになるようだ(2024.11.13)
コメント
>女性専用車両でもどうやらその傾向があるらしいのだが、フツーの車両と比べると、かなり空いてしまうらしい。
某市市営地下鉄(6両編成)は「制度」が始まって相当な月日が経過して告知も充分にされてるのに、「女性専用車両」はガラガラでしたね。その車両から、本来乗っていたはずの男性客を差っ引いてもあそこまではガラガラにはならないだろうという状態です。座席がすべて埋まって、つり革が2割使われている程度です。
明らかに、「女性専用車両」を嫌ってる女性がいると思われます。その為、他の5両の混雑度は増々上がり、耐えがたい程です。もうほとんど存在意義はないと思いますが、一度始めてしまったことは止められないのでしょうね。
(一部の人は必要としているのでしょうが)
当初ある私鉄では、「女性専用車両」のドアの横に警備員を配置して男性が乗ろうとすると犯罪者扱いで、引きずり降ろさんばかりの勢いで乗車を拒んでいましたが、「女性専用車両」なるものは鉄道運送約款には存在せず、トラブルが多かったのか、今では女性客から苦情があっても「女性専用車両はお客様の協力で成り立っています。男性客が乗っても問題ありません(東急)」という立場のようです。
また、最近では「男性であっても小学生、介助者、体の具合の悪い方にもご利用いただいております」との説明も見られます。鉄道会社側も一度始めてしまったものを継続するために知恵を絞っているようです。
私がいつも乗る私鉄では、一番不便な最後尾の車両に乗りますが、つり革が8割使われる程度で楽ちんです。どういう訳か男女比は9対1で実質的に男性専用車両ですが、殺伐とした雰囲気は全くなく、Tak様が心配されるようなことにはなっていません。
長文失礼しました。
投稿: ハマッコー | 2015年10月14日 23:17
ハマッコー さん:
女性専用車両でも、やっぱり女性なりの抵抗があるんでしょうかね。
車内の男女比膣が、圧倒的に男性が多くても、ぎゅうぎゅうに混んでさえいなければ殺伐とすることはないですね。許容範囲を超えた混み方になると、急にトゲトゲしくなる気がします。
投稿: tak | 2015年10月15日 12:37