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2015年11月 5日

自転車で転倒しやすい三大要因

昨年暮れから自転車に乗り始めて 10ヶ月以上経ち、かなり体ができてきて、片道 30km 以内なら晴れてさえいればためらいなく自転車で出かけるようになった。時間の余裕さえあれば、片道 50〜60km ぐらいでも、それほど悲壮感なくひょいと出かける。これまでの最長は、往復 120km である。

考えてみれば、クルマでも 100km を越したらちょっとしたドライブだ。それでも自転車ででかけるというのは、自転車を漕いでいるとクルマでは得られない快感があるからだ。それに時速 20〜30km ぐらいのスピードで走っていると、クルマのスピードでは見えないものまで見えてきて楽しい。

ただしかし、自転車には危険がつきものである。その代表的なのが転倒だ。時速 10km 程度だったら、転んでも大したことはないが、その倍以上のスピードだと、転んだときのダメージは結構なものである。私も 1度だけだが、トラックの幅寄せを避けようとして歩道の敷石に接触し、派手にぶっ飛んで合気道の前受け身を取って助かったことがある。腕の打撲で、1週間以上痛かった。

自転車を長く乗っていると、大抵の人は 2度や 3度は派手に転んでいるようだ。転ぶ原因は、私の場合は敷石との接触だったが、圧倒的に多いのがスリップのようだ。クルマでは全然気にならないような物で、自転車はつるりと滑って転倒するのである。

私は転倒しやすい三大要因は、ブラックアイスバーン、濡れた鉄板、濡れ落ち葉だと思っている。

ブラックアイスバーンというのは、雪が凍って白くなっているのではなく、遠目からは単に路面が濡れて黒光りしているだけに見えるが、実は表面が凍結しているというものだ。東北以北では案外お馴染みでクルマの運転でも注意するのが常識になっているが、関東でも状況によっては発生するから注意しなければならない。

関東でブラックアイスバーンが多いのは、吹きさらしの橋の上や、日陰になった路面である。凍っているようには見えないので軽い気持ちで突っ込むと、微妙な重心の移動だけでものすごく派手にすっ転ぶ。

濡れた鉄板というのは、代表的なのがマンホールの蓋だ。それだけでなく、工事現場などで大きな鉄板で道路をカバーしていることもある。こんなのは、ちょっと雨に濡れただけでスケートリンクのように滑りやすくなる。都会というところは、街中の路面に滑りやすいものがある。

さらに今の季節は、濡れ落ち葉が滑りやすい。濡れ落ち葉がびっしりと重なっているなんていうのが、一番危ない。ちょっと傾斜のある路面でそんなところに乗り上げると、信じられないくらいに滑る。

もっと言えば、大雨などで道の端にたまった浮き砂なども案外滑る。自転車に乗っていると、こうしたことも含めて、周囲の状況に神経を集中しながらペダルを漕がなければならない。体だけでなく、案外脳トレにもなると思う。

 

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コメント

幸いスピードの出ている状況で転んだことがないのですが、挙げられている3例は確かに怖そう……気をつけます。

ちなみに記憶にある範囲で転んだのは、いわゆる「立ちゴケ」で、停止時にビンディングペダルが外れずに、という恥ずかしいパターン(^^;

投稿: 山辺響 | 2015年11月 6日 11:33

狭い道路で、後方から車がきたので一時歩道に退避しようとして車道と歩道の3cm位のコンクリートの丸い段差を乗り越えようとしたら、前輪が乗り上げられず、すべって転倒してしまいました。
その際、左手で路面を空手チョップしてしまい、腫れがひくのに二週間かかってしまいました。

それまでは同様の動作は難なくできていたので油断してしまいました。後になると、なぜ左足を先に出して転倒を避けられなかったのか、悔しい思いでした。

反射神経が以前とは違うという自覚がなかったのです。
転倒しやすい三大要因の次に「衰え」という要素を加えたいと思います。

投稿: ハマッコー | 2015年11月 6日 14:27

山辺響 さん:

ビンディングは、何となくコワくて、付けるとしても右側だけかなと思っています。

投稿: tak | 2015年11月 6日 16:44

ハマッコー さん:

私の転倒とよく似たケースですね。

歩道に乗り上げるときは、相当角度を付けないと危ないなと認識しました。
スピードが出ていると、下手に左足を出すと、今度は左足がダメージを負いそうでコワいです。

投稿: tak | 2015年11月 6日 16:46

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