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2015年11月10日

郵便の配達ミスは、想像以上に多いようだ

マイナンバー通知書の配達ミスが取り沙汰されている。別の家に届けてしまった事例だけでなく、簡易書留受け取りの際のサインを郵便局員が偽装するという不祥事まで起きている。

私はかなり前から、「郵便は時々ちゃんと届かないことがある」と言い続けている。10年以上前に団体職員という仕事をしていた時、会員企業宛に一度に 300通以上の郵便物を送ると、10回に 1回は「うちには届かなかった」というクレームが来ていた。そのうちの半分ぐらいは、届いていたのに社内処理で紛失したのだろうと思うが、そうとも言い切れないケースもかなりあったのである。

というわけで私は、「郵便物は時々途中で消えちゃうから、必ず届くものと全面的に信頼するのはアブない」とずっと言い続けていたのだが、周囲からは「そんな馬鹿な」と聞いてもらえなかった。日本人の多くは郵便局をよほど信頼しているものとみえる。

しかし 2012年 3月 29日の「郵便物が途中で消える件」という記事で、次のような事件について触れた。

郵便事業会社三島支店(静岡県三島市)で昨年 5~11月、男性配達員の社員がはがきや封書などの郵便物 100通以上を配達せずに隠し、事実を知った当時の支店長らが協議の上、隠蔽のため一部をシュレッダーにかけて処分していたことが 28日、分かった。

やはり、郵便物がきちんと届かずに消えてしまうという事例はあったのである。そして今回、簡易書留を使ったマイナンバー通知書という、間違ってはならないケースでさえも配達ミスが生じるとわかった。ということは、普通郵便だったらごく当たり前に配達ミスが起きていたとしても、何の不思議もないだろう。

田舎に行くと、同じ地区に同じ苗字の家がずらりと並んでいることがある。そんなところでは配達ミスが日常茶飯事だそうで、住民同士で間違えて配達された郵便を届け合っているという話をよく聞く。住所の番地がちゃんと違っているのに、こんな具合に配達ミスはざらに生じる。案外いい加減なものである。

私は重要書類を送りつけなければならない時などは、郵便ではなく宅急便を使うことが多い。もちろんコピーは手元に残しておく。それ以上に重要な書類となったら、内容証明郵便ということになるだろうが、それはこれまでに 2度しか使ったことがない。

 

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コメント

番地の最後の桁が違っていても、鉛筆書きで訂正してあって(多分郵便局員による)ちゃんと届いていたり、あて名書きは正しいのに宛所無しで返送されたり、隣の家に届いてしまって奥さんが持ってきてくれたり、またその逆もありますね。
大雑把に言えば、千通に一通はトラブルがあるようですね。

私の知人が、40年ほど前に中東に赴任中の弟から何万円だか送ってほしいと頼まれたそうです。現金書留のようなもので送ると途中で抜かれるから、ただの手紙の中に札を潜ませて送ってほしいと言われその通りにしましたが、それでも現金を抜かれたそうです。
仕方なく、もう一度同様に送ったがそれも抜かれたそうです。

国内の郵便の信頼性は、外国に比べれば桁違いに高いと思いますが、最近は信頼性が落ちてきたんでしょうか。

民営化後は、郵便局企画のふるさと小包(とかいうネーミング)の物品販売や、年賀状の販売で社員が自爆営業して苦しんでいるのは公然の事実。
http://nikkan-spa.jp/635981

こんなことやってれば、社員(又は非正規社員)の士気と忠誠心に影響が出ないのは避けられないでしょう。香川県の二万九千通の未配達事件の当事者は「やる気がなくなった」と言ってるようですが、自爆営業が影響してるかもしれません。

その点には今のところメディアは一切触れてませんが、今後事件の核心にどこまで迫れるかに注目です。
総務省の機嫌を損ねるようなことは書けないかもしれませんね。


投稿: ハマッコー | 2015年11月11日 01:29

ハマッコー さん:

郵便局員のノルマがキツいとは聞いていましたが、そこまでひどいとは知りませんでした。

不当労働行為の疑い十分なのに、どうして問題にしないんでしょうかね。労働組合だってあるはずなのに。

投稿: tak | 2015年11月11日 20:07

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