リベラル保守の受け皿が出てきてくれないと困る
民主党の前原誠司元外相と細野豪志政調会長、維新の党の江田憲司前代表が会談して、民主党が「解党」すべきだとの認識で一致したというのは、まあ、今さらどうでもいいが、解党しないよりはややマシかもしれないと思う程度に受け取った。ことほどさように、民主党には失望しているのだよ。
私は自分の政治的立場を「リベラル保守」だと思っている。基本的には保守だが、各論的にはかなりリベラルだ。一般的に日本の保守層にはかなりハードライナーが多くて、リベラルな方向には拒否反応を示すことが多い。例えば夫婦別姓や同性婚などは「日本の伝統に馴染まない」とかわけのわからないことを言って頭から反対するが、私は認めてもいいと思う。保守なんだけどね。
要するに立憲君主制に則ってリベラルな国家運営がなされることが、私の希望なのである。自民党は立憲君主制に則るという点では OK だが、リベラルな国家運営という点では、はなはだ心許ない。基本的に田舎のおっさんの集まりだから。
私のような日本のリベラル保守にとって不幸なのは、きちんとした受け皿となる政党が、この国にないことだ。先々月にも書いたことだが、自民党が 「右翼バネ」 を発揮すると、民主党が余計な 「左翼バネ」 を発揮して、昔の社会党みたいになってしまっている(参照)。それでは選挙になっても、私みたいな者の投票する先がなくなってしまうではないか。
私はこれまで、選挙があるたびにきちんと投票してきたが、そろそろ付き合いきれない気がしてきている。私みたいなものまで棄権するようになってしまうと、日本の投票率は壊滅的なまでに低下して、民主主義国家の名に値しないものになってしまう。
何とかして付き合いきれる政党が出現してくれないと、民主主義は危機から這い上がれなくなってしまう。民主党の解党がその第一歩になる可能性があるなら、やってみてもらいたいものだ。少なくとも、このまま社会党になってしまうよりはずっといい。
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コメント
民主党内の極左な人達が、社民党に移って(戻って?)くれたらいいのになぁ…と思うんですけどね。
結局は、小選挙区制という選挙の仕組みに、問題アリなんじゃないかと思います。
投稿: もりけん | 2015年11月13日 03:37
もりけん さん:
>民主党内の極左な人達が、社民党に移って(戻って?)くれたらいいのになぁ…と思うんですけどね。
それは、私も思います。
本来の居場所に戻ってくれたらいいのに。
>結局は、小選挙区制という選挙の仕組みに、問題アリなんじゃないかと思います。
これによって二大政党制が実現するかと期待したんですが、どうも日本人はこの制度の正しい使い方を知らないみたいで、歯がゆい重いです。
投稿: tak | 2015年11月13日 14:33
なんとも投票するには忍びないときに、付和雷同元委員長がいらっしゃった党名を書くことがありましたが…。
その党も、なんだか方向がおかしくなってまったし…。
無効投票作戦はもったいないし、行かないのは愚の骨頂だし。
投稿: 乙痴庵 | 2015年11月13日 23:00
乙痴庵 さん:
本当に迷うという以前の問題で困りますよね。
投稿: tak | 2015年11月14日 21:49