本格的なエルニーニョで暖冬になるらしい
今年は昨年に続いて秋の訪れが早いような気がしていたが、そのまま冬の様相にはなるというわけではなく、暖冬傾向が顕著なのだそうだ。確かに日が落ちてしまえば結構寒くは感じるが、日のあるうちはあまり厚着をしなくて済んでいる。
これはどうやらエルニーニョと関連しているらしい。今年本格的な夏になる前に、エルニーニョが発生していると伝えられた。これは昨年から発生すると言われながらまるで狼少年のようにすっぽかされていたのが、ついに本当に発生したものである。
エルニーニョの年は夏は冷夏、冬は暖冬になりやすいと言われていて、今年の夏は冷夏になると思っていたのだが、夏の前半は 「エルニーニョなんて本当なのか?」 と言いたくなるほどの猛暑が続いた。しかし 8月後半からはすっかり空気が入れ替わったように、秋らしい天気になったので、「やっぱりエルニーニョは本当らしい」と納得していたのである。
そして今月になってからは、各地で紅葉が遅れているとか、初雪がなかなか降らないとか、いよいよ暖冬を思わせるニュースが続いている。今回のエルニーニョはなかなか本格的なものらしいのである。
ただ、暖冬になると関東では雪が降りやすいということがある。日本海側の雪は冬型の気圧配置によってもたらされるので、冬らしい冬ほど雪が多いが、関東の雪はメカニズムが違い、春先の南岸低気圧が東に進む際に、ちょっと気温が低いと雨ではなく雪が降るという現象だ。それだけに、暖冬でいかにも早春みたいな陽気になると、関東ではかえって雪が降りやすい。
関東の人たちは雪に対する備えがいい加減なので、ちょっと降っただけで交通がマヒしてしまう。私は根が田舎者だから、冬になったらクルマにスタッドレスタイヤをはかせるが、そんなのは関東では極々少数派だ。そのせいで、自分のクルマは動けるのに周りがスリップしまくるせいでこちらも動けなくなったりする。
それを考えると、ちょっとうっとうしい気がしてしまうのだよね。
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