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2015年11月 7日

「せーの!」 でジャンプするより、「縦ノリ」 の方がずっと強いらしい

昨日の "全人類が 「せーの!」 でジャンプしても、月の引力に全然敵わない" という記事に、ハマッコーさんからとても興味深いコメントをいただいた。

地球上の 60億人が一箇所に集まってジャンプしても何も起きない。しかしこれは一昨年のニュースだが、大阪市浪速区のライブハウスで、観客らのジャンプにより、隣接する「クボタ」の本社ビルが大きく揺れて大迷惑を蒙っていたらしいのである(参照)。

ロック・コンサートやスポーツ観戦などで観客が一斉にピョンピョンしちゃうのを、その世界では「縦ノリ」というらしい。この縦ノリで、隣のビルが揺れるほどの振動を発生させてしまうというのである。

平成 11年に京セラドームでライブが行われた時は、観客の縦ノリで、隣接するマンションが震度 3 相当の揺れを感じてしまったらしい。

ここでよく考えてみると、地上に集まった人間が「せーの!」で 1度きりのジャンプを行うのと、集まった人間が一定のリズムに合わせて継続的にピョンピョンするのでは、話が違ってくる。

1度きりのジャンプでは、ビルだってそんなには揺れないだろう。やはり「一定のリズムの継続的なピョンピョン」つまり「縦ノリ」が問題なのだと考えられる。

バケツに水を入れて運ぶと、いくら静かに歩いてもそのうちだんだん波立ちがはげしくなり、ついに縁から水がこぼれてしまう。これと同じように、「一定のリズムの継続的ピョンピョン」が、ビルの揺れを激しくしてしまうのだと考えられる。

初めは小さな振動でも、同じリズムでずっとジャンプし続けられたら、それがだんだん増幅して大きな揺れになってしまうのだろう。そしてそのビルの大きな揺れが周囲に伝わってしまうのだと考えられる。

じゃあ、とてつもなく大きなビルを作って、とてつもなく多数の人間を詰め込み、そこで思いっきり縦ノリをしてもらうと、周囲は大地震になってしまうなんてことがあるだろうか?

これは相当に詳細なシミュレーションをしてみなければわからないと思う。単純に揺れが増幅して大地震並みに揺れるかもしれないし、あるいはどこかで波が干渉して打ち消し合う現象が生じて、揺れが大きくなったり小さくなったりしてしまうかもしれない。

もっと言えば、「そんな大きなビルなんか誰も作らないよ」ということになるだろう。それにできたとしても、周囲に大地震を起こすより先に、自分のビルが壊れてしまわないか心配だ。最近はくい打ち施工のデータ偽装も横行しているし。

まあ、どうなるかは誰もわからない。どうせわからないのだから、人口の多い国は核開発なんかに金を使うより「全国民で縦ノリしちゃうぞ!」というのが、周辺国への最大の「空恐ろしい脅威」になるかもしれない。

 

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コメント

「稲葉ジャンプ」
札幌では過去、こんな感じでの縦揺れが発生してましたねぇ。

2分35秒あたりで始まります。センター(バックスクリーン)からの視線です。
http://youtu.be/Oh20by8IuaM

投稿: 乙痴庵 | 2015年11月 8日 00:02

乙痴庵 さん:

なるほど、微妙に揺れてますね (^o^)

投稿: tak | 2015年11月 8日 17:41

縦ノリのリズムと建物の固有振動数がマッチするとそういうことになるんでしょうね。
地球の固有振動数と一致させるということになると、なんとなくスピリチュアルな要素が入ってきそうな話ですね。

投稿: きっしー | 2015年11月 9日 10:18

きっしー さん:

そうか、固有振動数という要素がありましたね。
(指摘されるまで頭に浮かびませんでした。お恥ずかしい)

地球の固有振動数と一致するリズムで、有志が交代しながら 1年ぐらいピョンピョンし続けたら、何か起こるかなあ。

これなら、うまくいけばコンピュータでシミュレーションできるかも知れませんね。

(究極のリーサル・ウェポンになりそう。自爆テロになるでしょうけど ^^;)

投稿: tak | 2015年11月 9日 10:31

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