「靖国神社爆発音事件」 容疑者の自首同様の再入国
先月 23日の「靖国神社爆発音事件」を起こした直後に韓国に出国したとされていた韓国人容疑者が、昨日 9日にノコノコと再来日し、間髪を入れずに警視庁に逮捕されたというニュースを聞いて、初めは「はあ? 何それ?」と驚いた。フツーに考えたら、あまりにもお間抜け過ぎる。
この場合、日本の空港で入国手続きをとることは、ほとんど自首したのと同じである。「どうぞ捕まえてください」と言っているようなものだ。ところが当人は警察の調べに対し、「よくわからない」などと、まったくよくわからないことを言っているらしい。
そもそも韓国側で容疑者の日本に向けた出国を認めた時点で、それは「ちょっとした事件」である。韓国当局があっさりと出国させたというのは、「やらせ」 の臭いがプンプンするわけなのである。
韓国としては、日本から容疑者の身柄引き渡し要求があった場合、引き渡すかどうか微妙なところがあった。4年前に、靖国神社の門に放火して韓国に渡った中国人に対して日本から身柄引き渡し要求があった際に、韓国は「政治犯」として引き渡しを拒否し、中国に出国させたという前例がある。
これを機に、日韓摩擦がさらに強まったわけだが、それだけでなく、世界的にも「韓国って、よくわからん国だよね」という認識が強まってしまったということがある。それだけに、今回は韓国にとって相当なジレンマがあっただろうと思われる。
易々と容疑者引き渡しに応じてしまっては、国内の反日強硬派から「腰抜け」と非難されるだろうし、かといって引き渡しを拒否すれば国際的評判がますますおかしくなってしまう。どちらの道も難しい。
今回は形として、当人が自発的に(かどうかアヤシいが)自首同様の行動をしてくれたおかげで、韓国当局とすれば肩の荷が降りた思いなのではないかと思う。問題は、チョン容疑者に「お前、日本に再入国して、ちょっと捕まってこい」と言い含めたのは誰だったのかという一点である。
だって、それなりの地位にある人間が裏で手を回しでもしなかったら、渦中の人物がそんなにあっさりと韓国から日本に向けて出国できたわけがないじゃないか。まあ、今回の事件程度では、有罪になってくらいこんでもせいぜい数年で娑婆に戻れるだろうから、当人も割り切れない思いながら「自首同様の再入国」に同意したんじゃなかろうか。
それにしても、お隣の国はよくわからんところがある。あとは日本の警察が、「どうして再入国なんかしたんだ?」と問い詰めるかどうかだが、そこまではしないかなあ。
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コメント
なるほど!
なんで容疑者が再入国したりしたの?
と、疑問でしたが、誰かから言われたんですね!
(; ・`д・´)
投稿: ひろゆき王子 | 2015年12月12日 00:16
ひろゆき王子 さん:
いや、わかりませんが、私としてはそうとしか思えんということで。
投稿: tak | 2015年12月12日 01:59