「妻をディスっても、うどんはディスるな」 ってことなのかも
昨日の「男と女のディスり合い」という記事の続編を書く。というか、例の香川県の「うどんかるた」に関するニュースには、別の視点からの解釈が可能で、むしろその方が自然なんじゃなかろうかという気がしてきたのである。
改めてコトの経緯をざっと書いておくと、香川県製作の「うどんかるた」の「つ」の読み札、「強いコシ/色白太目/まるで妻」について、県に電話で「良いイメージで受け取らない人もいるのでは」と指摘があったというのが発端である。香川県はこの句の作者に問い合わせ、「うどんと妻を愛する気持ちをうどんの特長に込めた句で悪意はない」との意思が確認されたので、修正せずにかるたの販売に踏み切ったというものだ。
私はこの句に対して苦言が寄せられたというのは、当初「妻をディスるのは不愉快」という視点からだと思ったのだが、実はそうじゃないんじゃないかという気がしてきたのである。この苦言は、讃岐うどんを愛する県民が、「こんな句では、讃岐うどんのイメージが下がってしまう」と心配したところから発したんじゃなかろうか。
「良いイメージで受け取らない人もいるのでは」という指摘は、「太ったオバサンなんかと一緒にされたら、我が愛する讃岐うどんのイメージがおかしくなってしまう」ということなのではあるまいか。ただひたすらうどんのイメージを心配したのであって、「妻云々」はどうでもいい。なにしろ、あんなにまでうどんを愛する香川県民のことだもの。
ということは、「うどんと妻を愛する気持ちをうどんの特長に込めた句で悪意はない」なんて言い訳は、まったくナンセンスになってしまう。「妻を愛する気持ち」なんてどうでもいいけど、「うどんをディスるのだけはやめてくれ」ということだとしたらね。
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コメント
その視点は意外ですね。ただこの苦言が1件しか寄せられなかったそうなので、TVで取り上げてもらうことで逆にPR効果を狙ったという声もありますね。
投稿: OSAMU | 2015年12月23日 23:05
OSAMU さん
「うどんかるた」 の読み札に関する苦言として、「良いイメージで受け取らない人もいるのでは」 ということなら、「うどんのイメージが悪くなっちゃうだろ!」 という意味だと取るのが、ごく自然だということに、後になってから気付いたのでした。
結果論としては確かに、宣伝費に換算したら結構な額になるほどの販促になりましたね。
投稿: tak | 2015年12月24日 15:41