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2015年12月 1日

台東区の公式ウェブサイトが 89の言語対応だというのだが

台東区の公式ウェブサイトが 89の外国語に対応したというので「すげえなあ!」と思っていたら、なんとそれは機械翻訳によるものなんだそうだ(参照)。ずいぶん無茶なことをするものである。

とはいえ、英語ページぐらいはまともに翻訳しているのかと思ったが、さにあらず。開こうとクリックすると、最初に次のような「機械翻訳によるものだから、正確じゃないよ」という警告が表示される。お役所の公式ウェブサイトのくせに、かなり人を馬鹿にした話である。

The following pages are translated by a web-based automated translation service, J-SERVER PROFESSIONAL, powered by Kodensha Co., Ltd.

Please keep in mind that the translation system isn't 100% accurate. It's possible that some words, including proper nouns, might be translated inaccurately.

そもそもこの警告自体からして妙な英語ではあり、機械翻訳だからマズいというより先に、元の日本語からしてお下手なんじゃないかと疑わせるに十分な雰囲気がありありだ。つまり、お下手な日本語と機械翻訳による不調法の合わせ技で、台東区の外国語ページはかなりアヤシいものになっていると思われる。

それは東京スカイツリーを英語で説明したページ(参照)に目を通すだけで明らかだ。機械翻訳と知って読むから「あれあれ、まあまあ」と苦笑するぐらいで済むが、そうと知らなかったら、「これを翻訳した馬鹿を呼びつけて、翻訳料を返還させろ!」と言いたくなるだろう。

というか、それ以前に元の日本語ページでも、「現在建設中の東京スカイツリー【2011年12月竣工】。台東区内で多くの場所で見ることが出来るようになりました」(2015年 12月1日現在)なんて書いてある(参照)んだから、「この日本語テキストを書いた馬鹿を呼びつけろ!」 と言いたくなるのだが。

結論をいえば、89の言語なんて欲張るよりもまず、元の日本語ページからしっかり書き直して、その上で英語、中国語、韓国語の 3カ国語だけでも、きちんとしたオーソリティに翻訳させるべきだろう。そうでもしないと、台東区の品格を貶めるだけなんじゃあるまいか。

 

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