寂寥感あふれる "RIZIN" という総合格闘技イベントを見て
日本では久しぶりの総合格闘技テレビ中継となった、フジテレビの "RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX" というのを見たが、はっきり言ってわくわくしなかった。UFC と比べると、役者が落ちすぎるし、格闘技の中継の仕方もよくわかっていないようだった。
やたらと扇情的な演出で盛り上げたがっているのはわかるが、その内容が「昔の名前で出ています」的な選手とまだまだこれからの選手の試合がほとんどなので、表面的な演出が上滑りしてシラける。さらに派手な音楽の入場シーンを延々と流すくせに、試合の 1ラウンド目を端折って 2ラウンド目から放送するなんていうのは、本末転倒だ。
メインの桜庭和志 対 青木真也の試合は、寂寥感が漂った。桜庭は何もできないうちに、1ラウンドでセコンドからのタオル投入で破れた。青木はレフリーに「早く試合を止めてくれ」と言っていたようだし、見ている私も「さっさと止めろ!」と心の中で叫んでいた。しかしレフリーは試合を止めず、タオル投入になった。あれはレフリーとして恥ずかしい結果だ。あんなことをしていては、選手が壊れてしまう。
しかし、桜庭はあのホイス・グレーシーを圧倒した往年の桜庭ではなく、試合前から既に壊れていた。ここ数年、出場した試合ではすべてボロボロに負けているが、コンディションが悪すぎると思う。何しろものすごくバランスが悪くなっていて、ちょっとしたはずみでダウンし、ボコボコにパウンドをくらう。
あれは酒の飲み過ぎから来てるんじゃないかと、私は疑っている。スポーツ選手が現役の頃から酒を浴びるほど飲んではいけない。
大晦日はさらに、「曙 対 ボブ・サップ」なんていう試合が予定されているらしい。見世物小屋じゃあるまいし。
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コメント
>大晦日はさらに、「曙 対 ボブ・サップ」 なんていう試合が予定されているらしい。見世物小屋じゃあるまいし。
正に。ボブ・サップはスタミナが3分しか持たないし、曙は巨体を相手にぶつけるだけだし、二人とも完全に賞味期限切れ、まだ格闘家の看板降ろしてなかったのかという重いがこみ上げてくる。
でも紅白よりは面白そうだから、寂寥感を味わいながらも観るかもしれない。
投稿: ハマッコー | 2015年12月30日 01:40
ハマッコー さん:
あの中では、青木真也だけが異次元の強さ (とはいえ UFC に行ったら、あれが標準) でしたね。それから、高坂剛はあのウェイト差を克服して、よく頑張ったと言えるかも。ただ、相手が体力だけの選手だったことはありますが。
石井にはがっかりです。戦略がなさすぎ。つまり、頭が悪いです。
大晦日は、ヒョードルの今を見ることになると思います。
投稿: tak | 2015年12月30日 19:44