1グラムでも軽く
登山をしていた若い頃は、装備にとても気を遣っていた。リュックに入れるのは必要なものだけに限り、しかもできるだけ軽い装備を選んでいた。それぞれの装備の重量の差は小さくても、すべて足してしまえば大きな違いになる。だから一つ一つの装備を、極端にいえば 1g でも軽くしようと考えていた。
登山で背負う荷物の重さは、できれば 16kg 以内。重くても 20kg を超えないようにしていた。私は山小屋のないところに単独行するのが好きだったから、テントなどを入れてこの重量に抑えるのは、なかなかのものだった。
その考えが大きく変わったのは、クルマでの移動を専らとするようになってからである。クルマだと荷物の重さはどうでもいい。だから必要と思われるものは何でもかんでもバッグに入れるようになった。「多分使わないだろうな」と思っても、とりあえずバッグに入れる。結局使わないことの方がずっと多いのだが、それで持ち運びに疲れるということはないので、気にならない。
その考えが再び変わって、昔のように重量を気にするようになったのは、自転車での移動が増えたからである。最近は雨さえ降らなければ、片道 20km 以内なら当然の如く自転車を使う。自転車を走らすのは他でもない自分の体力だから、不要な重い物は持ちたくない。
というわけで、昔のようにバッグの中身を最小限に抑えるようになったのだが、それで困ったことはまだ一度もない。結局、「いらないものはいらない」という、シンプルライフの基本が徹底されるようになったのはありがたいことである。
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コメント
お仕事に行くときは、電子辞書や筆記用具各種など、仕事道具一揃いと自転車工具・補給食・防寒具などでずっしりと重くなったバックパックを背負って自転車に乗ります。
お休みの日に乗るときは、仕事道具は当然持っていきませんが、補給食はいつもより多目に(途中で調達できない場合も想定して)、途中でくじけた場合または予期せぬトラブルに備えて輪行袋、レインウエアとこれまたバックパックはパンパンです。
そんなに持っていかなくとも大丈夫だろうって?いやいや、自立・自由のためには必要なのです。これでやっと安心してサイクリングできるのです(爆)。
投稿: 萩原のうさぎマリオ | 2016年1月18日 13:56
萩原のうさぎマリオ さん:
私は輪行バッグまでは持って行きませんね ^^;)
でもまあ、そんなに重い物でもないし、あってもいいかも。
投稿: tak | 2016年1月18日 22:38