寒波襲来
8日前の土曜日に「どうみても暖冬」と書いたばかり(参照)なのに、昨日あたりから結構な寒さとなった。とくに西日本が寒さと雪に見舞われて、長崎で 17cm の積雪になり、奄美大島と沖縄でもみぞれを記録したという。長崎に出張した友人が、雪による交通マヒで仕事にならないと言っていた。
昨日は午前中に所用で土浦まで自転車ででかけた。朝 9時頃に出発した時にはそれほど極端に寒いとは思わなかったが、昼過ぎに用が済んで戻ろうとしたところ、朝よりずっと寒くなっていたので正直驚いた。寒風を切ってペダルをこぎ始めると、体がガタガタと震えた。
スピードを上げれば体は少し温まるが、手の指先が冷たい。冬用のグラブを付けてはいるが、指の感覚がなくなるのではないかと思うほどの冷たさだ。そのうちに顔にピシピシと当たるものがあるのに気付いた。なんとアラレである。
「夕方頃から雪が降ることもある」とは聞いていたが、昼過ぎにアラレとは驚いた。寒いわけである。このアラレは一時的なもので、夕方の雪も大したことがなく済んで、ほっとした。しかしそれは関東のお話で、西日本はエラいことになっていたわけである。
「ちっとも暖冬じゃないじゃないか」と言われそうだが、それでも、暖冬は暖冬である。こんな寒さになっても、我が家の裏の土手は、いつもの年のように冬枯れ色に染まることなく、草が青々としている。それは昨日の和歌ログに、写真入りで載せたとおりだ(参照)。米国東海岸でも記録的な寒波だというが、それも昨今の大規模な気象変化の一環である。
数字でみれば温暖化は明らかで、昨年の世界の平均気温は観測以来最高を記録した。しかし気象現象としてはこんなようにものすごい寒波ということもあるので、実感としては「温暖化」というより「極端化」という方がしっくりくる。
「地球が温暖化すればシベリアで農業ができたりして、人類にとって住みやすい地球になる」なんて呑気なことを言う人が最近になってもまだいたりする。しかし実際には全般的に満遍なく温暖化するのではなく、気候が極端になって、巨大台風や極端な寒波、はたまた大洪水や乾燥、砂嵐、竜巻に見舞われることが増えるということになるのだから、ノー天気なことは言っていられない。
私もつい最近まで、このブログで「近頃天気がおかしい」とか「天気が極端」などと書いていたが、もはや今となっては「おかしい」とか 「極端」とか言っていられる場合じゃなくなっていると感じている。温暖化ガス排出の削減に、何としてでも取り組まなければならない。
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