クルマの運転で眠くてたまらなくなったら
近頃、クルマを運転して仕事の現場に向かうことが続いて、ちょっと疲れ気味である。往復 150km から 450km ぐらいのロングドライブを 1週間に 4回も 5回もこなしては、神経が疲れるし、腰にも来る。
若い頃だったら、往復 500km ぐらいのロングドライブを週に何度もこなして、割と平気でいた。「運転は座っていさえすればいいのだから、疲れるわけが亡い」なんて、半ば本気で考えていた。しかし還暦を過ぎてみると、やはり疲労が溜まり、一晩寝たぐらいでは完全には回復しなくなる。
若い頃と最も違うのは、運転していて睡魔が襲ってくることである。眠くてたまらなくなるのだ。そりゃ、若い頃だって眠気は襲ってきたが、ほっぺたを叩いたり太股をつねったりして、起きていられた。しかし最近は、眠いといったら金輪際眠い。本当に起きていられないのである。
運転していて、一瞬だがぼうっと気が遠くなることがある。「眠っちゃいかん、目を閉じちゃいかん」と思っていると、目は開いたままで、いつの間にか目玉だけがひっくりかえって白目になってしまっているような時もある。
いずれにしてもそれはほんの一瞬なのだが、やはりぞっとする。このまま運転し続けていたら、命がなくなるかもしれないと思う。自分が死ぬのはいいが、他人にまで危害を及ぼすような死に方はしたくない。
というわけで、最近は「この眠気はかなりのものだな」と思ったら、とにかくクルマを停めて寝るようにしている。高速道路だったら、パーキングエリア、一般道だったらコンビニの駐車場とか、道の駅とか、まあ、停めるところは結構どこにでもある。そこでリクライニングシートを倒して眠ってしまうのだ。
幸いなことに私は、どこででも眠れるタイプである。ただでさえどこででも眠れるのに、とにかく眠くてたまらないのだから、あっという間に眠りに落ちる。そしてうまくしたもので、大体 20分から 30分ぐらい寝ると、自然に目が覚める。
もちろんエコ派の私としては、エンジンをかけっぱなしてエアコンを効かせて寝るなんてことは絶対にしないから、今の時期なら寒くて目が覚めるし、夏なら暑くて長くは寝ていられない。春や秋でも、リクライニングシートに仰向けになっているのは案外楽なものじゃなくて、自然に目が覚める。時には自分のいびきにびっくりして目が覚めたりもする。
この 20分から 30分ぐらいで目が覚めるというのがいいのである。このくらい寝てしまうと、かなりスッキリして眠気は吹っ飛ぶ。まかり間違って 40分以上寝てしまうと、今度は体がすっかり本格的な睡眠モードに移行してしまい、ちょっとやそっとでは起きられなくなってしまう。だから、寒さや暑さで目が覚めるぐらいがちょうどいい。
というわけで、私は死にもせずにしぶとく生き残っている。まだまだこの世で果たすべきミッションが残っているらしい。
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コメント
科学的根拠はまったくないのですが(調べればあるのかも)、経験的に、高速道路に乗ると、わりとすぐに睡魔が襲ってきます。で、もちろんそのまま運転するのは危険なので、眠くなってきたら最初のPA・SAに入って、takさんがおっしゃるようにせいぜい20分くらい仮眠します。すると、その後は渋滞込みで数時間運転しても全然眠くならないんですよね~。
投稿: 山辺響 | 2016年3月 7日 13:21
山辺響 さん:
高速道路って、運転が単調で済むので眠くなりますよね。
私の場合は、とくに時速 90km/h ぐらいで運転すると、最も緊張感がなくて眠くなります。
逆に、120km/h ぐらいだと緊張感が出て眠くなりません。
スピードによるリスクと、眠気によるリスクの、どっちが危ないんでしょうね。
投稿: tak | 2016年3月 7日 23:13