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2016年3月22日

久しぶりで差出人が自分のアヤシいメールが届いた

久しぶりに自分から自分に送信されたように見える妙なメールが届いた。Thunderbird で開いた感じは下の画像。私は自分の Nifty アドレスを「本人@nif」という名前で「連絡先」に登録してあるので、そのように表示されている(おかげでスミで塗りつぶさずにそのまま表示できる)。ご覧のように、差出人も宛先も、同じ「本人@nif」 だ。

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タイトルは "Document 2" というもので、見たとおり本文はなし。ただ、同じ名前の添付ファイル (zip 形式の圧縮ファイル) が付いている。一瞬、「ありゃ、自分宛てに何か大事なファイルを送ったっけかなあ?」 なんて思ってしまうが、そんなわけはない。どうやら、こんな感じの Document に 1〜2桁の数字のついたタイトルの迷惑メールが、最近やたら増えているらしい。

添付された zip ファイルを解凍するとどんなことになってしまうのか、ちょっと調べてみたら、「Document数字迷惑メールは自分宛て? JavaScriptファイル起動でウイルス感染!」という記事が見つかった。

この記事によると、zip ファイルを解凍すると、JavaScript ファイル(拡張子 .js)が現れ、これをうっかりダブルクリックして実行させてしまうと、「Windows パソコンをターゲットにするランサムウェア(身代金型ウイルス)の1つ Locky(ロッキー)が外部ネットワークからひっそりと裏でダウンロードされてきて起動」してしまうらしい。

なんだ、最近話題の Locky で悪さをさせるものだったのか(参照)。Windows パソコンでうっかり開いてしまうと、PC がロックされて操作を受け付けなくなり、それを解除するために、身代金を払えと要求されてしまうものらしい。さらに今回のは、自分の PC の中の住所録などをごっそりと抜き取られてしまうという噂もある。うっかり感染したら、踏んだり蹴ったりである。

さらにググってみると、「iPhone で開いてしまったけど、大丈夫?」などという質問がのっかってたりするが、基本的に Windows PC で悪さをするものなので、iOS、Android、Mac などで開いても大丈夫。最近の若い人は PC を持たずに iPhone で何でもかんでも済ませてしまう人も多いらしいが、これに関しては心配するに及ばない。

さらに最近は「アヤシいメールの添付ファイルは開かない」というのが常識になっているし、大抵の人は差出人が自分自身なんていうわけのわからないメールは無視してしまうだろう。一方、こうした常識のない超初心者(何年経っても初心者のままという人もいる)は、そもそも添付ファイルを開くということすらわかってないので、このウィルスに感染する可能性は低い。

ただ、中途半端に PC に慣れた非常識ユーザーだと、うっかりするとひっかかってしまうだろう。上述の 「iPhone で開いてしまったけど、大丈夫?」なんて問い合わせをするユーザーもこの類いだが、このケースでは実害はないから、よかったねというほかない。

私の経験では一番厄介なのが、この「中途半端に慣れた非常識ユーザー」である。時々とんでもないことをして、泣きついてくる。

 

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コメント

私のところにもけっこう来ています。

で、それはまぁ慣れているからいいんですが(本当はよくないんですが・笑)……。

あまりスキルの高くない人が、やはりその人のアドレスによる迷惑メールがばらまかれているのに気づいて、慌てて「私の名義でウィルスメールが送信されているようですが絶対に開かないで! すぐ削除して!」などと警告のメールを入れてくるのが、まぁ気持ちは分かるけど、鬱陶しいです…。そんな、今どき知り合いのアドレスからメールが来ても、Document2なんてタイトルだったら捨てますって…。

投稿: 山辺響 | 2016年3月26日 13:02

山辺響 さん:

そんなご丁寧な方までおいでですか。
そりゃ、確かにうっとうしいですね。「うっせえよ!」 とも言いにくいし ^^;)

投稿: tak | 2016年3月27日 01:36

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