リュックサックとの長い付き合い
昔からある議論に「男は外出時にバッグを持つべきか、持たざるべきか」というのがある。男は小物類はポケットに入れて出歩くものであって、バッグなんか持ち歩くのは女々しいと主張する人が、まだ結構いるのだ。
しかし私は近所の散歩以外は基本的に用があって外出するので、その用を足すために持たなければならない道具立ては、ポケットには入りきれない。ジャケットを着る季節でも、財布、定期入れ、キーホルダー、ハンカチ、ポケット・ディッシュ、スマホ、ペン、名刺入れぐらいはポケットに入れるが、それ以上詰め込んで、ポケットをパンパンにしたくない。
小物だけでもスマホのモバイル・バッテリー、マイ箸、マイボトル等々、ポケットに入りきれないものがある上に、大抵の場合は書類やノートなども必要だから、バッグは必需品である。とくに夏場はジャケットを着ないから、ポケット・ティッシュ、ペン、名刺入れなどもバッグに入れなければならない。まともに用があって外出するのにバッグを持ち歩かないというのは、到底無理だ。
そんなわけで、私は電車に手ぶらで乗っている人を見ると、「特段の用もないのに、電車で出かけるのかなあ」なんて、ちょっと不思議な思いがしてしまう。ジャケットやパーカなどを着ているなら、まだポケットにいろいろ入れているんだろうが、ジーンズにシャツといった軽装で手ぶらの男を見ると、いかにも無防備のように思えて仕方がない。
ちょっと前までは、「男は茶封筒を持ち歩けばいい」なんて言う人もいた。会社のロゴの入った A4 書類の入る茶封筒に、他のモロモロも入れて持ち歩くというのである。しかしあれって、基本的に手に持たなければならないよね。私は「手に何か持って出歩く」というのに抵抗がある(ぶら下げられるならまだ OK)ので、茶封筒は敬遠する。そもそもあんなもの剥き出しで持ち歩いたら、それこそ「社畜」そのものだ。
さらにメンズ・クラッチバッグ(こんなやつ)なんていうのは、茶封筒以上に抵抗がある、どうもチャラいというか、こればかりは「男のくせに……」なんて、アンチ・バッグ派に共感してしまったりする。それにあんなものを抱えて外出なんかしたら、私は絶対にどこかに置き忘れてきてしまう。
私が普段持ち歩くのは、リュックサック・タイプの背中に背負えるものだ。私は40年近く前に、ワセダで多分最初にデイパックで通学した男で、それからずっと、荷物は背中に背負うのが一番だと思っている。外出の途中でちょっとした買い物(本や雑誌など)をした時にも、手に持つのはうっとうしいから、リュックに入れてしまうし、とくに最近は駅まで自転車で行くので、背中に背負うスタイルは不可欠なのだ。
リュック・タイプのバッグとは、思えば長い付き合いである。
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