単語登録って、本当に難しかったりするようなのだ
2013年 11月 12日に「どうして単語登録の手間を惜しむ?」という記事を書いた。PC を使って仕事をしているくせに、日常的に使用する業界用語や決まり文句、固有名詞などを単語登録するということを、まったく意識していない人が多いことに驚いたのがきっかけだった。
いつも使う単語を登録しないと、舌を噛みそうな(キーボードで入力する場合は、指がもつれそうな)社名や業界用語を打つのに苦労したり、人名の変換ミス(隆史/孝/貴志 など)で失礼なことになってしまったりしがちだ。最初に単語登録する手間さえ惜しまなければ、後は一生楽ができるのに、どうしてその手間を惜しむのか、まったく理解できなかった。
しかし最近、少し理解できたような気がする。多くの人が単語登録のやり方を知らないのだ。
「そんなことはなかろう。言語バーの『単語登録』というのをクリックしさえすれば、簡単にできるよ」と言う人も多い。実は私も最近までそう思っていた。というのは私は、Windows ユーザーだった頃から、Mac ユーザーとなった今に至るまで、PC 画面にはいつも 言語バーを表示させている。こんなようなヤツだ。
この言語バーのメニューから 「単語登録」 というのを選んでクリックすれば、すぐに処理できる。おかげで 「明けましておめでとうございます」という単語を「あけおめ」 と入力するだけで変換させたり、「よろおね」で「よろしくお願いいたします」にしたり、「めち」で 「経済産業省」(英語略称が "METI" なのでと変換させたりできる。
ところがこの言語バーの表示というのが、最近は案外難しい設定になっているようなのだ。そのせいで「単語登録って、どうすればいいのかわからない」なんて言うのである。なるほど、言語バーが表示されていなかったら、「単語登録するのが面倒で……」というのもわからないではない。
最近、「じゃあ、表示させて上げるよ」と言ってやってみたのだが、「あれ、どうするんだ?」と戸惑ってしまった。Windows から離れて久しいので、設定の仕方を忘れてしまったのかと思ったのだが、どうもそういうわけでもないらしい。Windows 8 では(さらに Windows 7 でも設定によっては)、言語バーが容易には表示されないようなのだ。
上記のページを参照すれば、言語バーを表示させる方法が記されているのだが、そもそも、どうしてこんな不親切なことになっているのか、Microsoft の気が知れない。
こんな無粋な OS のせいで、単語登録をすることによる快適さを体験することなく、「PC って面倒なもの」と一生思い続ける人が多いことを、私は本当に不憫に思う。
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