インターネット広告の印象
インターネット広告の額は 2〜3年前に新聞広告の額を上回るようになり、近年ではテレビ広告に次いで 2番目の地位を占めるようになっているそうだ。そしてある試算によると、2020年頃にはテレビ広告をも上回るようになるという見方もある。つまりインターネットは近い将来、最大の広告メディアになるということだ。
実感としては、近頃テレビ CM がやたらうっとうしく感じる。とくに「山場 CM」と呼ばれる、いいところで突然 CM に変わってしまうというやり方にはうんざりしていて、そのような CM が入ると、スイッチを切ることにしている。どうせ続きなんか見たって、大したもんじゃないんだから。
というわけで、私はテレビはあまり見ないのだが、見るとすれば BS NHK と WOWOW がほとんどだ。CM がないので、いらいらせずに済むからね。とくにボクシング中継などではラウンドの合間にも広告が流れずに、それぞれのコーナーでの選手の様子がわかり、セコンドがどんなことを言ってるかまでわかるので、なかなかいい。
そうでなくても、テレビ番組は録画で、CM の部分は飛ばして見るという人も多い。昔は飛ばしてしまうには惜しいほどの力作 CM も多かったが、最近ではそんなようなのはめっきり減った。それだけ CM 制作に金をかけられなくなっているのだろう。スポンサーからの収入が減るのだから番組製作費も削られて、テレビ自体がつまらなくなった。
そんな状況だから、広告の主要メディアがインターネットに移行するというのもわからないではない。
ただ、私の場合はインターネット上の広告なんてほとんど注目しない。日経のサイトによくある、記事を読もうとするとその前に広告が現れるというスタイルでも、広告の内容なんて全然見ないで、ひたすら画面の右上に注目する。そこに表示される「広告をスキップする」の文字をさくっとクリックするためだ。
要するにインターネット上の広告なんて、ほとんど印象に残らない。それは新聞広告のほとんどが印象に残らないのと同じことで、広告なんてしょせんその程度の効果しかないのだろう。とはいえ、広告のクライアントも代理店も、もう少し印象に残るインターネット広告の手法を開発すべきかもしれない。
インターネット上での広告の見せ方は、テレビ以上のインパクトを発揮することだって可能だろう。しかもこちらとしては、見たくなければクリックしてさっさと別のページに移ればいいのだから、おしつけがましさやうっとうしさもない。
広告媒体としてのインターネットの可能性は、案外大きいかもしれないね。
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