ポスト PC の時代だから、iPad Pro で身軽にいきたいのに
「ポスト PC」の時代は、既に始まって久しいようなのだ。Apple は iPad Pro の展開に力を入れるらしい。
私自身は先月 19日の記事 (参照) で書いたように、iPad Pro よりも MacBook Air を買いたいのだが、Apple は MacBook Air から iPad Pro への移行を促進したいのだろうと思われるフシがある。確かに、ライトユーザーなら iPad があれば十分だし、業務で使うユーザーでも込み入った作業をするのでなければ、iPad Pro の方が楽だろうという気がする。
そうなるとヘビーユーザーとしては PC としての Mac に、次の 2点の機能をもたせることになる。
- iPhone と iPad のホストマシン的な役割をさせる。
- かなり込み入った作業をしなければならない時に、専門的なソフトを立ち上げて使う。
フツーに考えれば、普段は軽い iPad を持ち歩けばいい。ちょっとした長文を書く時でも、外付けキーボード(iPad 本体のカバーを兼ねるやつ)があれば楽だ。
Apple としては iPad の性能を上げて普遍的なマシンとし、これまでは Windows というトゥマッチなシステムを買うしかなかったユーザーに、身の丈にあったマシンを提供するという路線なのだろう。この路線は多分正解だ。これで「ポスト PC」の時代は明確に確立する。
あとは Mac の方で iOS との連動性を高め、本当のヘビーユーザーがシームレスな作業を行うための機能を充実させることになるだろう。Windows 7 から 8 に変わった時のような混乱を作り出す必要はない。あくまでも iOS との連動をしやすくすればいいのである。
Windows 10 で動くノート PC のキーボードを取って持ち歩けばタブレットになるなんていうようなコンセプトでは、「ポスト PC」の時代にそぐわない。そんなのでは、「キーボードを外した PC」にすぎない。
そうでなくても、若年層では PC をもたずにスマホだけというユーザーが増えている。新しいユーザーにあくまでも Windows のようなヘビーすぎるシステムを押しつけ続けるのは、もはや時代錯誤といっていい。
というわけで、私としては先月 19日の記事で述べた個人的事情の解決のために、次の 2点を期待する。
- ココログのシステムを、iOS にきちんと対応させて、iPad でのブログ更新や管理を、ストレスなくこなせるようにしてもらいたい。
- iOS のワープロ (Word でも Pages でもどっちでもいいが) で、縦書き編集に対応してもらいたい。
ココログを毎日 2本更新し、縦書きの文章で原稿料を得る身としては、この 2点が実現しないと、iPad の進化を横目で見ながら 「外出時もやっぱり MacBook でなきゃね」 なんて言い続けることになる。ポスト PC の時代だから、身軽にさくさくいきたいのに。
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