「おもてなし」には、やっぱり裏があった
先月の 24日 と 28日に、「おもてなし」の語源が「表裏なし」だなんていう寝言を批判した。その途端に「おもてなし」には「裏」があったとわかったのは、まったくもって皮肉なことだった。
ほかでもない。東京オリンピック招致委員会が、シンガポールのコンサルティング会社に約 2億 3000万円を支払っていたという件だ。招致委員会はこの支出は必要なコンサルティング料だったとシラを切っているが、この会社が国際陸連の前会長と関係が深かったというのだから、まあ、その使い道は賄賂だったのだろうね。
フランスの検察はヨーロッパの国の賄賂だったら、見逃していたかもしれない。しかしフランスに限らず、スポーツの世界の賄賂体質にはむかついていたのだから、アジアの非白人国の賄賂疑惑をこれ幸いと利用して、この世界の正常化を図ろうとしているんじゃないかと、私は踏んでいる。
あの時は、日本以外のどこの国もあまり注目していなかった「お・も・て・な・し」に、自分だけでウケていた観があり、私としてはかなりシラけていたのだが、まあ、「表なし」で「裏があった」ということだったと知って、「さもありなん」ということになったわけだね。これを機会に、スポーツの世界もあまりあさましいことをしないようになってくれれば幸いというものだ。
【2019年 1月 17日 追記】
今回のフランス政府による竹田 JOC 会長の起訴は、日本では 「ゴーンの一件の意趣返し」 なんていう報道が結構多いが、私としては 2年半以上前の話に関して、「フランス、やっぱり本気だったのかな」と思っている。
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