世間の LED 化が進んでいないことに驚いた
「@nifty リサーチ」というページがあって、ここでアンケートに答えるとコインがたまり、nifty への支払いが多少割引してもらえるというので、暇があるとちょこちょこ答えてみたりしている。
このページの中に「本日のミニアンケート」というのがあって、それに答えると 1コインもらえるというのだが、昨日の設問は「あなたの家のLED化はどれくらい?」というものだった。このアンケートは早々と回答終了していて、その結果は下図のようになっている。
これを見て、私は本当に驚いてしまった。「ほとんど電球・蛍光灯」という解答が、半数以上の 53%にも達しているのである。一方「ほとんど LED」というのはわずか 18%、そして「半分ぐらい LED」というのでも 3分の 1 に満たない 29%というのだから、LED 化はまだまだ進んでいないというのが現状のようなのだ。
我が家はあの東日本大震災を機に、「原発を再稼働させないためには、電力を極力使わなければいいんだろ!」とばかりに、エアコン使用を最小限に抑え、家中の照明をさっさと LED に切り替えてしまった。震災の翌年の 8月、"やればできる 「エアコンなしの生活」" という記事で、「家中の照明を LED にしたので、電気代が安い」と書いている。
というわけで、我が家は LED 化を完了してから 5年近く経つというのに、世間ではまだ「ほとんど電球・蛍光灯」という家庭が半分以上を占めているというのである。これほどまでに「エコ」だの「環境保全」だの言われているというのに、世の中の動きって、なんてまあ遅いんだ。
もしあなたが脱原発の方向性に賛同しているのに、家の照明がまだほとんど白熱灯か蛍光灯だというなら、悪いことは言わない、今日にでも(もう夜だというなら、明日にでも)全部 LED に変える方がいい。原発に反対しているのに、家の照明が LED じゃないなんて、それは言行不一致というものだ。少しでも電力消費を減らすことで、「原発なんかなくても、十分やっていけるぜ!」という態度表明をすべきだろう。
「今使っている白熱灯、蛍光灯が切れ次第、順番に交換する」なんて言う人も多いが、そんな呑気なことを言ってないで、すぐに全部交換することをオススメする。今日 LED 化すれば、今日のうちに電力消費が減る。しかし蛍光灯の切れるであろう半年後まで待てば、半年間は電力消費が減らないのだよ。そしてその分、CO2 排出は高水準で維持されるのだ。
なにしろ LED はどえらく長持ちするから、既存の電球が切れないうちに交換した無駄遣い分なんて、そのうちに吸収してお釣りがくる。いずれ交換しなければならないのはわかっているのだから、早くお釣りをもらう方が、経済的にも環境的にも得策だ。
そして可能ならば、太陽光発電パネルを屋根に乗っけることもオススメする。「太陽光発電パネルは耐用年数の 25年が過ぎたらゴミの山になる」なんて無知蒙昧なことを言う人もいるが、それに関しては去年の夏の 「太陽光パネルのゴミの同時的大量発生はあり得ない」 という記事で明確に答えているので、読んでいただきたい。
とにかく、家の照明を LED 化して、屋根の上(庭でもいいけど)で発電できるようにすれば、「原発なんていらない」と堂々と言うための裏付けができる。そしてそれは決して困難なことではない。私のような貧乏人でも、あっさりできちゃったのだから。
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コメント
最近、和室の照明をLED化しようと、ネットで調べたり、売り場に行ったりしましたが、デザインが皆貧弱でちゃらいのばっかりで、購入意欲が湧かずまだLED化に至っておりません。(メーカーのデザイナーは何やってるんだろうと、ちょっとイラつきましたが、そんなこと言うの私だけかもしれません)
しかし、メーカーの努力も大したもので、単品のLED
電球レベルでは、一個の電球で白色照明と暖色照明に簡単に切り替えられるものも出てきています。
(スイッチを一回オンにすると白色、オン→オフ→オンにすると暖色系になる。新たな設備は不要という優れもの)
和室用でデザインが許容範囲に入り、白色暖色切換型が出てきたらLED化するつもりです。
本日は怒られているような気持ちで読みました。
投稿: ハマッコー | 2016年6月12日 14:45
ハマッコー さん:
確かに、和室用の LED のデザインはひどいですね。というか、蛍光灯時代から 「なんだかなあ」 みたいなのが多かった印象です。
わが家は和室は一部屋だけで、あとはみんな洋室で、しかもクラシックというか、古き良きホーロー傘つきペンダント照明だったので、あっという間に交換完了しました。
投稿: tak | 2016年6月13日 08:56
いま住んでいるマンションに入居したときは全部白熱球&蛍光灯だったと思うのですが、トイレや浴室、廊下の白熱球はわりとすぐに電球型蛍光灯に交換。リビングは震災後の7月にLED電球を導入しました。
が、先日LED電球が相次いで切れてしまったので、交換したときに取っておいた白熱球に戻しました。というわけで、白熱球&蛍光灯の構成に戻ってしまいました。
LED電球、メーカーが主張しているほど持たないなぁという印象です。なんでも、LEDそのものは問題ないのだけど、回路の方がダメになるとか。
投稿: 山辺響 | 2016年6月13日 17:18
山辺響 さん:
そういえば、わが家でも震災前に、どっかで買ってきた廉価品の LED を付けたら、あっという間に切れました。
家電量販店の兄ちゃんには、「ちゃんとしたメーカーのものだと、ちゃんと長持ちします」 と言われました。というわけで、以後はパナソニック (だったかな?) にしたら、どれも 5年以上切れてません。10年もつものと期待してますが。
投稿: tak | 2016年6月13日 21:20