ドナルド・トランプは、イスラム教徒をどうやって見分けるというのだ
米国共和党の大統領候補となることが確実なドナルド・トランプは、イスラム教徒の入国禁止を求めている。とくにフロリダ州での銃撃事件を受けて、この主張を改めて強調するようになった。
しかし言うまでもなく、彼の主張は信教の自由を保障する憲法に反しているし、司法の場において認められるはずもない。そもそも、彼はその運用をどうしようと考えているんだろうか。イスラム教徒をどうして見分けるつもりなんだろう。
米国入国を希望するすべての人間の信ずる宗教を申告させるとでもいうのだろうか。入国カードに信ずる宗教を記入して提出せよなんて言っても、どうしても米国入国したい者は偽装申告ぐらいするだろう。ましてやテロ実行という目的があったりしたら、なおさらだ。
あるいはイスラム教徒の多い国の人間に限って入国を拒否するのだろうか? しかしイスラム教国といわれる国にだって、他宗教を信じる人間は存在する。それを区別するのは至難の業だ。あるいは踏み絵をさせようとでもいうのだろうか。しかしもしムハンマドの絵を踏みつけてみろなんて言われたら、イスラム教徒ではない私だって、そんなことはしたくない。
要するに、トランプの主張は実行不可能なのだよ。実行不可能なことを大声で言っているというだけで、彼が危ない人間だということぐらいわかるはずなのだが、それが一定の支持を得てしまうというのは、米国社会自体も危なくなってしまっているのだろう。
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コメント
そもそも "trump" という単語には、(うその話、口実などを)でっちあげるという意味もあるんですよね。
彼の話には確かにうその話(認識不足による)が多いですね。
("trump" に指小辞 "et" が付いたのが "trumpet")
つまり、トランプ氏は名前に違わず、ほら吹きをやってるんだと思います。ほら吹きに米国民はどこまで付いてくるのか。
投稿: ハマッコー | 2016年6月16日 22:49
ハマッコー さん:
私は世界中で民主主義が危なくなっていると思っています。ほら吹きが支持される世の中になっているんですね。
投稿: tak | 2016年6月17日 04:34
アメリカに住んでいる身としては気が気じゃありません。この傾向はアメリカ以外でも顕著になってきているようですが。
投稿: めぐみ | 2016年6月24日 12:46
めぐみ さん:
本当に、この傾向は世界中で強まっていると思います。
英国の EU 離脱も、日本における安倍政権のあり方も、その一環だと思えます。
投稿: tak | 2016年6月24日 17:15