リアルのショップでは、欲しい品物が見つからない
ずっと昔から使っている定期入れ(パスケース)がボロボロになって、中のカード類が時々ぼろっと落ちてしまうまでにくたびれてしまっていた。そのうちに買い換えようかと思っていたところ、中に入れていた運転免許証が行方不明になっていることに気付いた。
家の中で落としてしまったのかと、必死に探したが見当たらず、諦めて再発行申請をしようかと思っていたところ、クルマのドアポケットに辛うじて引っかかっているのが見つかった。何かの拍子にぽろりと落ちてしまったらしい。危ない危ない。
というわけで、これは一刻も猶予できないと気付いて、近くのショッピングセンターに寄り、新しい定期入れを買うことにした。ところが、「これなら使える」 と思えるまともな品物がなかなか見つからない。
私はクレジットカード類はさすがに財布に入れるが、その他の諸々のカード類まで入れたら分厚くなってしょうがないので、Suica、運転免許、駅の駐輪場定期券、保険証、ETC カード、種々のポイントカード、歯医者の診察券等々は、定期入れに入れることにしている。だから、ある程度の容量のある 2つ折りタイプが必要なのだ。ところが文具店や雑貨店で売っているのときたら、ポケットがせいぜい 2つか 3つで、Suica を含めた 2〜3枚しか入らない。
「今どきは、こんなタイプの定期入れしかなくなってしまったのかなあ」 と思い、ネットで検索すると、「2つ折りタイプの定期入れが欲しいのに、どこに行っても見つからない」 といったような不満が多く寄せられている。同じことで困っている人は、巷に溢れているようなのだ。
こうしたタイプの商品って、手に馴染んだものに限るのだが、それを供給する店の方は表面的な流行を追いすぎているみたいで、「10年前に買った品物がくたびれたから、できればまったく同じタイプの新品が欲しい」 と思っても叶わないことが多い。まったく困りものである。
試しに iPhone で Amazon に行ってみると、それなりに豊富な品揃えになっていて、2つ折りタイプの定期入れも結構見つかる。しかし私は今すぐ欲しいのだ。そのためにリアルのショッピングセンターに立ち寄っているのだ。こんなに大きなショッピングセンターで、どうして目指す品物が見つからないのだ。
必死に探した結果、バッグ店の小物コーナーで、たった 1つだけ目指すタイプの品物が見つかった。Kensho Abe のブランドが付いたライセンス物である。安部兼章氏は、昔々、繊維業界でメシを食っていた頃に付き合いがあったデザイナーで。本職の服は意表を突いたデザインをするが、小物はまともな企画をしてくれているようだ。ありがたい。
今回はたまたま必要に迫られて、リアルのショップで買ったわけだが、こんなに苦労してやっと見つかるというようでは、世の中はますますネット・ショッピングの方に傾いてしまうだろう。
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