永六輔さん、フォーエバー!
ザ・ピーナッツの妹の方、伊藤ユミさんが、今年 5月 18日に亡くなっていたと、今日になって報道された。姉の方のエミさんは 4年前に亡くなっているので、これであのザ・ピーナッツはこの世から消えてしまったのである。昭和の名残が、次々に消えていく。
淋しくなったものだと思っていたところに、もっとショックな訃報が飛び込んだ。あの永六輔さんが亡くなったというのである。命日は 7月 7日だそうだ。新暦ではあるが、七夕である。さすが永さん、いい日を選んで亡くなられたものだ。
思えば私がワセダに入ったのは、一つには永さんと同じ大学に入りたいと思ったからだった。だから同じ文学部(第一文学部)を選んだのである。ただ永さんは中退されたが、私は何を間違えたか大学院まで進んで、不肖ながら文学修士なんてものになった。
実は私は永さんからお葉書を頂いたことがある。そのことについては 10年前に「ミスター・ボージャングルの正体」という記事で書いたので、古くからの読者の中には覚えておいでの方があるかも知れない。この記事で、頂いた葉書の画像を紹介している。
永さんは当時、もらった手紙や葉書にはすべて自筆で返事を出しておられたということなので、これはそんなにレアなお宝というわけじゃない。とはいえ、最近になってそれも叶わなくなったそうだから、まだお元気な時にこうして葉書を頂戴できたのは光栄だった。
永さんが亡くなったことで、私としては日本が大きな存在を失った気がする。「放送作家・作詞家」 と紹介されることが多いが、それだけに留まらず、日本文化の中での「ジャイアント」の一人だったと思う。私はこの人のラジオ放送、著作から多くを学んだ。ただ感謝である。
そして永六輔さん、フォーエバー! と祈る。
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コメント
フォーエバー!・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
投稿: ひろゆき王子 | 2016年7月11日 21:27
ラジオって面白いもんだよって教えてくれた方でしたね。
「上を向いて歩こう」はいつ聞いても新しいし、心がほっこりする名曲中の名曲ですね。
投稿: ハマッコー | 2016年7月11日 23:32
ひろゆき王子 さん:
小沢昭一、野坂昭如、永六輔の 「中年御三家」 (と言われていた時代があった) が相次いで亡くなられて、時代は変わったのだと、呆然としています。
あの世代は、若くして日本の重要なターニングポイントに立ち合ったことで、ユニークな存在感をもっていました。
投稿: tak | 2016年7月13日 02:14
ハマッコー さん:
瞬間芸のオンパレードでしかやっていけないテレビに対し、ラジオは世界をじっくりと築き上げられるというメリットがあります。永さんはテレビなんか馬鹿馬鹿しくてやってられなかったんでしょうね。
投稿: tak | 2016年7月13日 02:16
>小沢昭一、野坂昭如、永六輔の 「中年御三家」 (と言われていた時代があった) が相次いで亡くなられて、時代は変わったのだと、呆然としています。
おおお!どのかたも、本屋さんや定食屋さんのラジオで聞いたことがあります。
大学生ぐらいの頃だったかなあ…。
寂しいものですね。
(ノω・、)
投稿: ひろゆき王子 | 2016年7月13日 20:28
ひろゆき王子 さん:
なにしろ、武道館コンサートをやった人たちですよ!
投稿: tak | 2016年7月14日 01:10