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2016年9月24日

太陽光発電を始めて、1年半近く経った

9月の第 2週頃から「秋の長雨」が半端じゃないほど続いていて、気持ちのいいお天道様がなかなか拝めない。21日は午前中に屋外撮影の必要な仕事が入ったので、晴れ男の常としてちゃんと晴れ間が覗いたが、仕事が終わった途端に雲が広がって、一日を通してカラッとした天気というわけにはいかなかった。

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ところで昨年 4月にウチの屋根の上にソーラーパネルを設置して、1年半近く経った。写真は我が家の太陽光発電のモニターで、今月の発電量と消費量の推移を示したものである。

折れ線グラフの黄土色の部分は発電量が消費量を上回っていることを示し、水色の部分は逆転して消費量の方が多いことを示す。これを見ても、今月 6日までは晴天が続いたが、とくに中旬からは水色部分が圧倒的に大きく、期待通りに発電できていないというのが一目瞭然だ。

発電の振るわない日は雨降りということなので、洗濯物を外に干すことができず、浴室で除湿器をかけながら乾燥することになる。だから自前の発電量が少ない日に限って電力消費が増えるという、好ましくない推移になっている。それにしても、除湿器ってかなり電力を消費するんだなあ。

ちなみに 9月 1日〜22日の 3週間の数値実績をみると、以下のようになっている。

発電量: 159.1 kWh
消費量: 177.3 kWh
売電量:   96.3 kWh
買電量: 114.3 kWh

月の前半はそれなりに晴れた日もあったので、数字だけ見れば、使った電力の 90% 近い量を自前で発電している。ただ、電力消費は発電量の少ない雨降りの日に多くなっているので、実際に使った電力の 64% 以上は東電から買ってしまっていることになる。痛恨だなあ。まあ、それに近い量を売ってもいるわけだけど。

データを振り返ってみると、昨年の 9月も秋の長雨が続いたが、辛うじて発電量が消費量を上回った。今月もこれから天気が回復して晴れてくれさえすれば、バッチリ発電して消費量は減るのだから、カツカツぐらいに持ち直してくれるかもしれない。

これまでの実績からすると、11〜2月の 4ヶ月間は日照時間の短さもあって、発電量が消費量を下回る。もっとも今のところは単位電力量あたりの売電価格が買電価格を上回るから、金額ベースでは年間を通じて黒字を確保している。

ソーラーパネルを設置する前は、消費する電力を丸々東電から買っていたわけだから、その頃に比べれば、支払う金額はぐっと減り、その上、買電した分の金額が毎月振り込まれるようになったということだ。そのプラスマイナス分をトータルすれば、ソーラーパネル設置に伴う費用の月賦支払い分ぐらいは、しっかりと浮いている。

そんなわけで私は、「太陽光発電をするための費用なんて、タダみたいなものだよ」といつも言っているのである。タダみたいな費用で環境貢献できるのだから、始めない手はない。

世の中には、売買電価格の差額分は太陽光発電をしていないユーザーの負担になっているのだから、不公平だなどと言う人もいる。しかし自然エネルギーを活用しなければ地球環境は悪化するに決まっているのだから、率先してやっている人に「委託金」を払っているようなものなんじゃあるまいか。

太陽光発電を率先して行い環境貢献するのに、このくらいのメリットがなければ、その方がかえって不平等という考え方だってあると思うのだよね。

 

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