右膝関節の痛みを巡る後日談
8月 22日の 「台風 9号の接近と、関節痛」 という記事で、古傷の右膝関節が痛んでいるということに触れた。台風による気圧変化の影響によるものと思い、「台風が遠ざかり、気圧が上がり始めればウソのように痛みが消えることは経験則で知っている」と書いたのだが、実は今回の痛みはちょっと長引いてしまった。

痛みが長引いたといっても、決していつも痛いわけじゃない。階段を上る時にだけ、右膝が痛いのである。それ以外では痛みは全然感じることがなく、忘れてさえいるのだが、階段を昇る時だけ否応なしに思い出してしまうのだ。
「これはちょっと様子がおかしい」と思い、今月 4日にはちょっとしたヒルクライム・イベント(自転車で山登りするヤツ)に参加もしたので、その前に大事を取って接骨院に行ってみたのである。接骨医の先生の見立てによると、これは決して関節痛ではなく、太股筋肉の疲労により、膝関節との繋ぎ目の腱がちょっと炎症を起こしているということだった。
階段を昇るというのは、ほんの短い間だが、完全に片足のみで全体重を上に持ち上げることになるので、筋肉にかなりの負担がかかり、小さな炎症を起こしているだけでも痛むことがあるという。そしてその場合は膝関節の近くが痛むことが多いので、関節痛と勘違いしやすいのだそうだ。
「そうですか。『年をとると関節の軟骨がすり減って痛む』と聞いたことがあるので、気になってたんですよ。実は 3日後に自転車でヒルクライムするので、その前にちょっと診てもらおうと思って……」
「いやいや、もし本当に軟骨がすり減ったんだったら、自転車でヒルクライムなんて発想もできませんよ。まだまだお若いです」
というわけで、図らずも接骨医の先生のお墨付きをもらってしまったのである。「こんな状態でヒルクライムなんて、おやめなさい」とは言われなかったので、予定通り 3日後に山登りをした。そこそこのタイムで完走できたので、還暦はとっくに過ぎたが、まだまだイケそうである。
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コメント
いやぁ、お若いころから(現在もお若いと思いますが)山登りで鍛練されているかたは違いますね!
私など、時間が読めないバスや混雑する電車に乗りたくないから自転車(ロードやMTB)に乗っているだけなので(たまにダラダラとサイクリングしますが)まったく頭が下がります!お見事!
投稿: 萩原水音 | 2016年9月30日 08:46
萩原水音 さん:
いやはや、それでもやっぱり、疲労回復にかかる時間が長くなっちゃってますよ。
年寄りの冷や水と言われないように精進します。
投稿: tak | 2016年9月30日 13:22