ファンシーケースはどこに消えた?
そういえばその昔 「ファンシーケース」 というものがあったなあと思い、気紛れに画像検索してみたら、『みつこのジャバライフ』 というブログの 2013年 3月 28日の記事に、ぐっとくる写真を発見した。これ、私が大学入学し、18歳 (つまり 46年前) で上京した時に持っていたのと同じ懐かしいものだ。
上の写真は、みつこさんのブログから拝借したものである。このファンシーケースは私の持っていたのと、多分品番まで同じだろう。アコーディオン奏者であるらしいみつこさんに、妙な親近感を覚えてしまったよ。
あの頃、せまいアパート暮らしをしている学生は、ほとんど全員がファンシーケースというものを持っていた。もしかしたら今の若い人は知らないかもしれないので、念のために説明しておくと、細いスチール製を直方体に組んだフレームを塩ビのカバーで覆ったワードローブ入れである。大抵は前面のファスナーで開閉する方式で、中にはハンガーにかけた服を吊しておくことができた。
今どきのアパート(というか、いわゆるワンルーム・マンション)は、大抵造り付けのワードローブがあるから、こんなものは要らないのだろう。しかし昔のアパートは 4畳半に押し入れなんていうのがほとんどだったから、ファンシーケースが必需品だったのである。
ところで私のファンシーケースは、どうしちゃったんだろう。いつ、どんな風に処分したのか、全然記憶にない。購入当時は真っ白に黒いプリントだったのだが、ずっと持ち続けていたらみつこさんちにあるみたいに、いい具合にセピア色風に近付いていたかもしれない。なんだかもったいないことをしてしまったような気がしてきた。
ちなみにファンシーケースは決して絶滅してしまったわけではないらしい。Amazon のサイトで検索すると、ちゃんと現役の商品としてリストアップされている(参照)。ただ、昔はほとんどがプリント柄だったのだが、今はすっきりとした無地が多い。時代を感じる変化である。
ここでちょっとした警告だが、上の 「(参照)」 という部分をクリックしてしまうと、以後、アクセスするページの多くに、要りもしないファンシーケースの広告が表示されてしまう可能性がある。別に実害はないのだけどね。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 「カフェでお仕事」・・・ ムチャクチャな長居は禁物(2024.09.26)
- 乗務員の水分補給にクレームを入れるやつ(2024.09.21)
- エアコンって、もはや「必需品」なのだね(2024.09.05)
- 日本人の「酒離れ」を、ちょっとだけ深読み(2024.08.28)
コメント
ファンシーケース...懐かしいですねえ。
四畳半の部屋にありましたねえ。
アパートが夏には蒸し風呂状態になってしまって、ファンシーケース開けたら中のスーツとセーターが虫に食われてボロボロになってました。悔しかった。
私が使っていたのも、車の絵がプリントされていたと思います。多分これです。
いつ処分したのか全く記憶にないです。
写真見て、いろいろな記憶が蘇ってきました。
取り留めのない書き込み失礼しました。
投稿: ハマッコー | 2016年11月 1日 01:05
ハマッコー さん:
図らずも同じファンシーケースを使っていたわけですね (^o^)
これって、ベストセラーだったのでしょうかね。
ファンシーケースは塩ビ (だったと思うのですが) カバーなので、通気性がなくて、内部環境はあまりよくなかったのでしょう。防虫剤を入れておくべきでしたね。
投稿: tak | 2016年11月 2日 19:49