日本も広く、世界はもっと広い
仕事であちこち旅することが多いので、「狭い日本、そんなに急いでどこへ行く」という昔の交通標語が観念的すぎるように思われることがある。日本も結構広いのだ。そりゃあ、米国とかブラジルから来た友人に聞くと、「日本は島国」ぐらいに思っているようだが、島は島でも、そんなに小さな島じゃない。しかも 1つの島じゃなくて、ざっとみても北海道、本州、四国、九州が並んでいて、その先に沖縄がある。
先日は久しぶりで長崎に行って来たのだが、本州の東にあって夜明けが早い茨城県に比べると、九州の西の端の長崎はいつまでも暗い。気象庁のサイトで調べると、私が長崎にいた 10月 12日の茨城県水戸市の日の出は 5時 42分だったが、長崎市では 6時 22分だった。40分も差があるのだ。
私は出張先のビジネスホテルでは、遮光カーテンなんかがあってもそれを閉めないで、レースのカーテンだけで寝ることが多い。磨りガラスだったら、カーテンなしだ。こうすると朝の光が入って、自然に目覚めることができる。
ところが先日の長崎では、窓の外がまだ暗いので 5時前頃だと思いながらうとうとしていると、6時にセットしておいた目覚ましが突然鳴り出し、驚いて飛び起きた。「そうか、ここは長崎だった!」と改めて気付いたのである。
逆に九州から関東に出張してきた人なんかは、ふと気付くと世の中が明るくなっているので、「しまった、寝過ごした!」と慌てて飛び起きることが多いらしい。そして時計を見て「なんだ、まだ 6時かよ!」と安心する。
日本の中でこれだけ体内時計がずれているのだから、欧米なんかに旅すると時差ボケに悩まされるのもしょうがない。昔の船旅では徐々に慣れていくことができたのだろうが、今はジェット機で半日かからずに(「半日」と言っても、時差のせいで実感的にはわけがわからなくなるのだが) 着いてしまうので、体が戸惑う。
日本も広いが、世界はもっと広い。
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