SA(サービスエリア)と PA(パーキングエリア)の違い
高速道路を走っていて、そこはかとなく気になるのが "PA" と "SA" という表示である。どちらも駐車スペースがあって、トイレなどの設備があるのは共通だが、どうやら "SA" (サービスエリア) の設備の方が "PA" (バーキングエリア) よりも充実しているということになっているようだ。(下の写真は、夜の常磐道の友部 SA)
ところが、E-NEXCO の「ドラぷら」というページによると、「提供しているサービスの内容で、SA と PA を区別することは難しい」のだそうだ。結構曖昧なところがあるみたいなのである。「利用状況に応じて、レストランが無い SA やガソリンスタンドが無い SA も」あり、「売店が充実していたり、ガソリンスタンドが設置されている PA もある」という。(参照)
とりあえず、「PA はだいたい 15km 間隔に一つ、SA は 50km 間隔に一つ」設置するのが目安になっているようではある。しかし必ずしもこの距離ごとにあるわけでもないというので、こっちもまたかなり曖昧である。
というわけで結局のところは、"SA" と表示されているのが「サービスエリア」で、"PA" と表示されているのが「パーキングエリア」と思うしかないみたいなのだ。こういうことに関しては、私もそれほど厳密さを求める性分じゃないので、この程度で十分である。
とはいえ感覚的には、ちょっと走れば見つかって、あまりサービス充実ってわけじゃないのが PA で、かなり走ってやっと見つかるぐらいの、少しは設備の充実したところが SA と思っていれば、そんなに間違いはないだろう。そしてさらに最近の傾向として、SA の方はどんどんリニューアルされて、シャレオツになる傾向があると思う。
その結果、SA のレストランは無駄にリッチ化して、移動の途中で手早くサクサクっと腹を満たしてしまいたいというニーズには面倒くさすぎるものになりつつある。一方、PA の方は簡易食堂というか、フツーの街中だったらきっと潰れるだろうと思われる、テキトーすぎる立ち食い蕎麦みたいなところが多く、「こんなノビノビのゆで麺に生卵を落としただけのものに 580円も出せるか!」と言いたくなったりする。
要するにメニュー的には二極化してしまってるくせに、値段はそれほど二極化してないのだ。独占ビジネスの嫌なところである。だったら、シャレオツな SA のレストランの方がずっとお得ということになるので、休日の食事時なんかはやたらと混み合う。それでサクサクっと食べたい時は、仕方なくマズくて高い PA の簡易食堂で食うことになってしまう。
これって、どうも割り切れないなあ。
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コメント
確かにSAとPAの違いが分かりにくくなって来ましたね。
私が出かける関西周辺では、古くなった施設を改装して快適になったPAが増えたように思います。
その結果、観光バスの団体さんで混雑していることが多いSAを避けて、結構設備充実のPAを利用することが増えました。
路線ごとにいくつかお気に入りのPAがあります♪
投稿: ちくりん | 2016年10月 3日 09:50
個人的な感想ですが、NEXCO東日本管轄のSA・PAは、中日本や西日本に比べると質が劣るように感じます。
東北道なんか、北へ行けば行くほど、終いには自販機だけなんてPAもあったり…
民営化で、各社の方針が違ってきたってことなんでしょうか?
投稿: もりけん | 2016年10月 3日 21:47
ちくりん さん:
関西方面では PA がグレードアップされてるわけですね。
確かに SA は混雑がひどくて、時間ばかりかかることが多い気がします。
投稿: tak | 2016年10月 4日 21:14
もりけん さん:
確かに、常磐道とか東北道とかだと、トイレと自販機だけの PA が結構ありますね。
「トイレ休憩」 というより、単に 「トイレに寄るだけ」 という感じです。
投稿: tak | 2016年10月 4日 21:17