「毎年の紅白」 が 「一生に一度の成人式」 に置き換わった
今日は成人の日という祝日だったようだが、実は朝起きてニュースを聞くまで、そのことを知らなかった。そういえば、最近の成人の日というのは 3連休になるようにセットされていたのだね。私の仕事は世の中の土日や祝日とは関係ないので、どうもそのあたりの事情には疎くなる。
元々成人式というものには興味がなく、「自治体による余計なお世話」と思っていたので、自分の時も当然ながら出席しなかった。当時の若い年代には今よりずっと反体制的なムードあったし、「そんなものに背広や振り袖なんか着てチャラチャラと出席するのは馬鹿しかいない」 と思っていた。
そんなわけで、1970年代の成人式なんて、本当に淋しい限りのものであったらしく、「成人式の出席を増やすために、豪華記念品を配る自治体が増えた」なんていうのがニュースになったことさえある。私なんか「モノで釣ってでも馬鹿を集めたいのかよ」と思っていたぐらいだから、今のように出席して当たり前みたいな風潮を目の当たりにすると、隔世の感がある。
共同通信が伝えた「日本法規情報」という東京の調査会社が実施した調査結果によると、約 7割の日本人が成人式に出席しているらしい(参照)。凄いなあと思う。昔の 「紅白歌合戦」 の視聴率みたいな数字だ。
昔は日本人全体が大晦日を紅白歌合戦を見ながら過ごすのが当たり前だったが、今は紅白の視聴率が 50% にも満たなくなった代わりに、20歳の連中が背広や振り袖を着て成人式に集まるのが当たり前になった。というわけで、「毎年の紅白」が 「一生に一度の成人式」に置き換わったのだと思うと、個人的にはとてもわかりやすい気がしている。
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