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2017年1月12日

庄内弁の 「さどけ」(潔癖症)という言葉を巡る冒険

昨日は庄内弁の「せやみ」について考察し、その語源は上方言葉の「かんしょやみ」ではないかという新仮説を立てた。「かんしょやみ」とは度を外れた潔癖症のことを言うらしいのだが、我が庄内ではそうした傾向を「さどけ」という。

170112

この「さどけ」というのはどうやらかなり地域限定の方言らしく、ネットで検索しても庄内以外の地域で使われているという記述が見当たらない。昨日の「せやみ」はちょっと検索しただけでが北陸から秋田までの広い地域で使われているらしいことがわかるので、エラい違いである。

「さどけ」はイメージで言えば、自分の家以外の洋式トイレでは、便座をトイレットペーパーなどでカバーしないと腰を下ろせないみたいな人のことである。まあ、上の写真はかなり極端すぎる例だが。

庄内には「さどけのびしょなし」という格言じみた言葉があって、「きれい好きで他人にはいろいろとうるさいことを言うくせに、自分自身はまったくだらしない」という意味で使われる。「紺屋の白袴」とか「医者の不養生」みたいなものだ。

で、この「さどけ」 の語源だが、これこそ昨日の「せやみ」以上の難物で、ググってみても何の手がかりも見つからない。念のため断っておくが、「サドッ気」とか、そっちの方の話とはまったく関係がない。

私としては、神経が敏感であることを示す「敏い(さとい)」という言葉に、「け」が付いたものと考えている。「け」は「もののけ」(物の化)」の「け」に通じ、異様な状態を示す。つまり「清潔/不潔という観念に敏感すぎる、フツーじゃない状態」ということだ。

ちなみに私の母は、潔癖症のことを「さどけのピー」と言っていた。この「ピー」が何を表しているのかは、今となっては謎である。母が生きているうちに聞いておけばよかったのだが、聞いたとしても多分、母自身もわかっていなかったんじゃなかろうか。

 

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コメント

しどけない、という言葉とは関係ないんでしょうか。

投稿: 梨味 | 2017年1月13日 02:06

梨味 さん:

「しどけない」 とはまったく別 (ほぼ逆) の感覚ですから、関係ないと思います。

「しどけない」 の語源は、一説には 「支度気ない」 (きちんとしたくせず、だらしない様子) とも言われていて、あるいは「きちんと支度しておかないと気が済まない」 ほどの潔癖症を 「さどけ」 と言うようになった言う人も出てるかもしれませんが、それはあまりにも牽強付会すぎると思います。

投稿: tak | 2017年1月13日 15:07

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