4LDK のマンションの広さ
SUUMO よいう不動産物件サイトの広告で、「4LDKって…ひ、広い!」というのがある。なんでも、埼玉の新築マンション情報なのだそうだ。でも正直なところ、4LDK って、そんなに広いわけじゃないのだよね。とくに首都圏のマンションなんて、名目 8畳の部屋が、田舎の 6畳間ぐらいのものなんだから。

実は我が家だって 4LDK である。昔の田園地帯を造成した住宅地の一戸建てだから、多分首都圏のマンションの 4LDK より広いと思う。だけど、我が家の周囲の元から住んでいる人たちの、御殿みたいな家に比べたら、おもちゃみたいなものだ。
何しろ、8畳間のあるマンションに引っ越して「いやあ、8畳間って広いねえ」なんて言ってる人に、田舎のオッサンが「ウチには 10畳以下の部屋なんてねえよとは、気の毒で言えなかったよ」と苦笑いしていたぐらいのものである。家のサイズに関する感覚というのは、都会と田舎ではかなり違う。
そして米国あたりの人間のスペース感覚はさらに広大だ。ニューヨークの住宅なんて日本人の感覚とそんなに変わらないが、中西部の住宅となると、もう、広いなんてものじゃない。少なくとも 20畳ぐらいのスペースのリビングルームに、ソファが点在している。日本の「応接 3点セット」みたいな、コンパクトにまとまったものじゃないのだ。
家族があんなに離れたソファに座るのだから、声だって自然に大きくなる。あのスペースに日本人が入ったら、いつの間にか自然に真ん中に寄り集まって小さな車座になってしまう。
都会に住んでいたら、人間の感覚はどうしてもチマチマしたものになってしまう。時々は自然の中に出て、思いっきり空気を吸って歩き回ることが必要だ。マンションの 4LDK ごときで、「ひ、広い!」なんて言ってちゃいけないのである。
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