「老い遅れ」という言葉を初めて知った
「近頃、老眼が進んじゃってさ」とつぶやいたら、「老い遅れるよりはいいわよ」と、一緒に仕事をしている女性に言われた。彼女は 70歳を過ぎて、実はいろいろ病気を抱えてはいるらしいが、すこぶる元気で快活に見える。それにしても 「老い遅れる」 という言葉を、この時初めて知った。
帰宅してググってみると、これは黒井千次著の『老いのかたち』という本に出ている言葉らしい。初版は 2010年 4月というから、結構前の本だ。この本は 4章立てになっていて、それぞれ「病気待ちの列」「友を送る-これも同窓会」「老い遅れに気をつけて」「普通高齢者がイチバン」というタイトルだという。
第3章の「老い遅れに気をつけて」を踏まえて、彼女は「老い遅れるよりはいいわよ」と言ったのだろう。私は黒井千次氏の本を 1冊も読んだことがないので、どんな具合に書かれているのか知らないが、まあ、先輩からのありがたい言葉として受け取っておこう。
黒井千次氏はさらに、2014年に『老いの味わい』という本も出しているらしい。それだけでなく、『老いるということ』(2006年)、『老いのつぶやき』(2012年)、『老いへの歩み』(2015年) と、「老い」をテーマに何冊もの本を出している。ふむ、「老い」というのは、案外商売になるのだな。
私はかなり老い遅れている傾向があるのだが、ある日突然がくっとこないように、少しは老い遅れに気をつけて生きてみようと思う。
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