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2017年2月 9日

空港での足止め体験

昨日の TBS ラジオで、「空港で 30分以上足止めをくったことがあるか」というアンケートをしていて、聴取者から様々な足止め体験が寄せられていた。中にはかなりしんどい体験もあって、私の体験なんて、全然生やさしいものだと思ったりした。

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30分ぐらいの足止めなら、何度経験したか覚えていないぐらいだが、今でも印象に残っているのは、11年前のニューヨークでのことだ。平成 16年 5月 18日の記事に「シカゴ大荒れ」というのがあり、出張でシカゴのイベントに行った際に、ニューヨークのラガーディア空港で 3時間待たされたと書いてある。

この時は、米国中西部の 5月によく発生する「サンダーストーム」(大嵐)の影響で、飛行機が出発を延期したのだが、なにしろ外国の空港の出発ゲートで、3時間も何もすることなくゴロゴロしているというのも、結構しんどいものがある。シカゴのホテルへの到着は夜中過ぎになったのだが、ニューヨークとシカゴの間には 1時間の時差があるので、時計の上では 2時間遅れで済んだのが不思議な心持ちだった。

この時の出張にはまだオマケのお話があって、サンフランシスコから日本に戻る便で大量のオーバーブッキングがあり、客が乗り切れないというので、またしてもかなり待たされた。どういうわけか、なかなか予定通りに移動できない出張だったのである。

出発ゲートでのアナウンスによると、「ホノルル経由の別便に乗り換えてもいい」と申し出れば、「ホノルルでの無料宿泊のほか、300ドルの小切手またはユナイテッド航空で使える 600ドル相当のクーポン券が提供される」とのことだったので、かなり心が動いたのだが、翌日からの予定が結構つまっていたので諦めた。ただ、今でも「予定をキャンセルすれば、無料でハワイの一夜を過ごせたのに」と思い返すことがある。

それから昨年の 5月には、北海道の釧路空港からの帰りに、予定していた便に乗れず、千歳空港近くのホテルで一泊したことがある。このことについては、「ひょんなことから千歳でもう一泊」という記事に書いている。

釧路空港から搭乗予定だった羽田行きの飛行機(羽田からの折り返し便)が、濃霧のため釧路に着けずに羽田に引き返す可能性が高いので、便の変更をして一度新千歳空港まで行き、そこから羽田行きの便に乗り継ぐのが確実と言われ、その通りにしたのだった。ところがその乗り継ぎ便が機体トラブルで飛べなくなってしまい、しかたなく近くのホテルで予定外の一泊をしたのである。

まあ、ホテル代は ANA に請求したからよかったのだが。元々乗る予定だった釧路から羽田への直行便は、少々遅れはしたが、ちゃんと運航できたようなので、余計なことをしなければその夜のうちに家に帰れたみたいなのだ。人生、どこでどう転ぶか知れたものではない。

で、今気付いたのだが、私が経験した大きな足止めは、2つとも 5月の出来事なのである。5月って、案外気象の安定しない時期なのだね。

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コメント

お久しぶりです。

私の新婚旅行はオーストラリアでした。
成田からブリスベーンへ直行便のカンタスでしたが、夜中に「ブリスベーン空港職員がストライキに入ったので着陸できません」とアナウンス、「シドニー空港に行先変更しますが、燃料が足りないのでポートモレスビーに降ります」とのこと。
パプアニューギニアの空港ってどんな感じかな?と期待しましたが、トランジットでの降機はなしで真っ暗な滑走路の脇で給油だけしました。

ようやく飛び上がったころにはストライキは解除になって数時間遅れでブリスベーンに到着。
しかし、ゴールドコーストまで観光しながら送ってくれるはずのマイクロバスとガイドは、「ストで客は来れないから休みと思ってたら、再度呼び出されて参った参った」と更に遅れて空港にやってくる始末でした。

30年経った今だから笑って話せます♪

投稿: ちくりん | 2017年2月10日 12:36

ちくりん さん:

なかなか貴重な新婚旅行体験でしたね。

私も 30年以上前に、北回り (昔々のアンカレジ経由) が取れず、南回りでフランクフルトに行った時、灼熱のダッカ空港で給油の間、冷房の止まった機内でさんざん待たされたことがあります。

その時は成田空港を日没と同時に出発し、太陽を必死に追いかけるも追いつくはずもなく、周回遅れのランナーのごとく後ろから追いつかれて朝になった時に、やっとドイツに着きました。

20時間以上という長い長い夜を狭い座席で過ごしたわけで、「南回りなんて、もう絶対に乗らない!」 と思ったものでした。

投稿: tak | 2017年2月10日 15:01

中学1年のときに父親の留学に便乗して家族で欧州に行ったのですが、帰りはアンカレッジ経由ではなく(当時は直行便がなかった)、モスクワ経由のアエロフロート。値段の安さもあったのですが、母親がロシア文学専攻だったこともあって。

で、モスクワでの乗り継ぎ便がオーバーブッキングで乗れず、モスクワのホテルに2泊させられました。といっても当時のソ連、ガイドなしで自由に観光できるわけでもなく、ホテルに缶詰状態。

投稿: 山辺響 | 2017年2月14日 11:08

山辺響 さん:

父君の留学なんて、カッコいいですね!

モスクワ経由のアエロフロート便というのは昔からありましたね。私は「何かあってモスクワで足止めになったらたまらないから、それだけはイヤだ」と言っていましたが、実際に経験したという話は初めて聞きました。

やっぱり缶詰になってたんですねぇ。残念なお話です。

投稿: tak | 2017年2月14日 16:06

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