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2017年3月24日

アイコンでびっしりと埋め尽くされたデスクトップ

今日、出張の帰りに長崎空港の搭乗ゲートで時間待ちしていたら、斜め前の席で Let's Note を取り出して仕事をし始めたにいちゃんがいた。今どきとりたてて珍しい光景というわけでもなんでもないのだが、私が度肝を抜かれてしまったのは、彼のデスクトップをびっしりと埋め尽くしたアイコンの壮観さにである。

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あまりに驚いたので、悪趣味なことについパパラッチしてしまったのが、上の写真である。彼自身、ずらりと並んだアイコンにてこずっているみたいで、この壮観なデスクトップをずいぶん長い間表示させたままで、目的のファイルを探していた。おかげでこちらも、余裕を持って盗撮 (?) できてしまったのだよ。ごめんね。

私だってデスクトップに何も置いてないわけじゃないが、せいぜいメールで送られた添付ファイルの中で、確認が済めば保存しておく必要もないやつとか、当日のブログで使う写真とかを、仮置きするだけだ。そして用が済んだらさっさと削除する。保存しておく必要のあるファイルは、"My Documents" フォルダの中にさらにフォルダごとに分類して入れておく。

この分類は長い間のうちに確立されたシステムで、大雑把すぎず、かといって細分化しすぎず、最も自然に放り込めて、さらに後から見つけやすい絶妙のソート・メソッドによっている。もっともその「絶妙さ加減」というのは個人的なもので、誰に薦めても「最適」というわけじゃないから、各人が自分で磨き上げなければならない。

というわけで、私のリアルのデスクトップ(つまり作業机の上)は結構乱雑だが、PC の中は人に誇れるほどきっちり分類・整理されている。どんな昔に作った些細な書類でも、必要とあらばあっという間に見つけて開くことができるのだ。

ところが上の写真のような状態だと、必要なファイルを見つけるだけで手間取ってしまうだろう。ご苦労さまなことである。

巷では、デスクトップにあまり多くのファイルを置いておくと起動に手間がかかると言う人もいれば、それは俗説で、実際にはそんなに変わらないと言う人もいる。試しにググって見たら、「エンジョイマガジン」 というサイトに "「デスクトップに重いファイルを多数置くと起動が遅くなる」はホント?" というページが見つかった。

このページを書いた人は、デスクトップをきれいさっぱり空にした状態と、ファイルをどっさり置いた状態、そしてショートカットを置いた状態で、起動に要する時間を計ってみたというのである。OS は、画像から察すると、Windows 7 のようだ。

結論から言ってしまうと、デスクトップをすっきりした状態だと、起動には 150.195秒かかり、 ファイルをどっさり置くと 192.801秒かかったという。この 約 42秒の差をどうみるかだが、やっぱりちょっと大きいと感じてしまうのが人情だろう。

しかしまあ、今どきの PC はスリープ状態にしておくことが多いので、イチから起動するなんて 1週間に 1度ぐらいのものだろうから (私は仕事が終わるといちいち電源切って、毎朝再起動する人の気が知れない)、気にするほどのことじゃないと言う向きもあろう。そうなると、あとは気分の問題である。

突き詰めたら好きずきの問題に過ぎないかもしれないが、やっぱりデスクトップはすっきりさせておく方が、見栄えがいい。とくに、自分の PC を使ってプレゼンをする機会の多い人なんかは、公衆の面前の大スクリーンに、内容がもろに想像できちゃうようなファイルネームの付いたアイコンがびっしり貼ってあるというのは、避ける方がいいと思うよ。

【2018.3.2 追記】

この記事では、「彼自身、ずらりと並んだアイコンにてこずっているみたいで、この壮観なデスクトップをずいぶん長い間表示させたままで、目的のファイルを探していた」と書いているが、よく考えてみると、彼は別に「目的のファイルを探していた」なんてわけではないんだろうと思い当たった。

それに関しては、ほぼ 1年後の 「アイコンで埋め尽くされたデスクトップ依存症候群」 という記事で考察しているのだが、このタイプの人というのは、空港ロビーという、ある意味忙しい場所で、アイコンで埋め尽くされたデスクトップを眺めているだけで、何らかの心の安定というか、安心感を得ているのではなかろうか。

僅かな時間を惜しんで仕事をしているというわけでは、決してないようなのだ。

 

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コメント

うう~~~ん、これは謎だわ。○こうすることによって何かメリットがある○単にしまい方を知らない○「ウォーリーを探せ」みたいに「ファイルを探せ」ゲームをして遊んでる
どれにしようかしら~?悩むわ~(スーパーで大根を選んでる主婦かよ!)。それとも、何かの実験?このお兄さん、これ見てたら真相キボンヌ(古っ!)

投稿: 野兎鞠子 | 2017年3月25日 14:20

野兎鞠子 さん:

逆に、私はデスクトップが一杯になっちゃったらどうなるのか、知らないんですよ。デスクトップの 2ページ目なんてのができちゃうんでしょうかね。

それを知るためにやってみる気もないし ^^;)

【追記】

ググって調べたところ、デスクトップが一杯になったら、後ろの方にあるのは表示されなくなるみたいですね。

で、前の方のヤツを削除すると、順送りで表示されるようになるらしいです。

とすると、件のおにいさんは、「さて、どれを削除しようかな」 と迷っていたのかも知れません。

投稿: tak | 2017年3月25日 23:42

情報セキュリティ関連のコンサルタントから、「デスクトップに置いておくフォルダ/ファイルは目安として10個以内に」という指導を受けております。

間違ったファイルを添付してしまったりする事故のリスクを少しでも減らすため、という理由だったかなぁ。

私の場合は、元から10個も置いていないのですが。

ところで、「リアルなデスクトップが散らかっている人はバーチャルな(コンピュータの)デスクトップは整理されている」という仮説を立てたことがあります(←自分がそうだから、と言うだけの理由・笑)。両方散らかっている人も多々目にするので、反証されてしまっていますが。

投稿: 山辺響 | 2017年3月27日 14:04

そういえば、先日の「スチールカメラ」のときに書こうと思ったことでもあるのですが、「ディスクトップ」と書く人もけっこういますよね……。所詮は外国語のカタカナ表記なのだからほどほどに、という気もするけど、やっぱりディスクトップだとdiskのように思ってしまいます……。

投稿: 山辺響 | 2017年3月27日 15:15

山辺響 さんさん:

添付ファイルを間違えるのは、どこに置いてあろうが間違える時は間違えると思いますがね。

両方散らかっている人というのは、ちょっとしんどいですね ^^;)

「ディスクトップ」 という人は、「机の上」 のことだと思ってないんでしょうね。

それから、急に思い出しましたが「バングラディッシュ」も結構多いです。

投稿: tak | 2017年3月27日 21:56

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